自信満々の別の自分を空想する長女・真美。友人たちと揺れる40代を惑う母・春子。
転校生にピッチャーの座を奪われそうな長男・健介。係長なのに全然やる気の出ない父・明弘。
四人家族の綿貫さんち、それぞれの悩みや不安の日々から生まれる、ささやかだけれど大切なもの。
どこか懐かしくて元気が出る、あなたと同じ普通の家族の光り輝く物語。
綿貫一家のそれぞれを描いた連作短編集。家族各人の4つの物語の連作です。
平和でどこにでもいるような平凡な家族だけど、それぞれに喜びも悩みもあります。
普通の家庭のちょっとした日常のエピソードが面白いです。
それぞれの悩みが明るく描かれて、何気ない日常の良さをうまく表現しています。
なんでもない日というのが本当に、丁寧に書かれている物語なんです。
なんでもない時でも、ちょっとしたことに、すごく心動かされたりすることがあります。
その出来事は、受け取る人によっては、とるに足らないことなのかもしれない。
けれど、凄い化学反応を引き起こしたりすることがあるのかもしれない。
その様子が、とても瑞々しく、気持よく、暖かく、柔らかく、描かれています。
実はお互いにわかってなくても、全部をわかりあえなくってもいいんだなあって感心。
いろいろ苦労しながらがんばっている雰囲気がわかるだけで、十分なんだなあって。
大きなことは何も無いのだけれど、気持ちが、すっと変わる素敵な物語たちです。
ほっとするような「ダリアの笑顔」椰月美智子さんの優しく暖かい連作短編集です。
目次・ダリアの笑顔/いいんじゃないの、40代/転校生/オタ繊 綿貫係長
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ダリアの笑顔 作者: 椰月美智子 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2010/07/17 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログ (4件) を見る いたって普通の家庭親子4人が順に主役となる連作短編。大きな事件が起こるわけでもすごい才能があるわけでもなく、日常的
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内容(「BOOK」データベースより)
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