ヨシキのじいちゃんが、事故に遭い病院に運ばれた。意識不明のまま集中治療室へ入ったじいちゃん。
そのとき、どこからかヨシキを呼ぶ聞きなれた声がした。「ヨシキ…たのむ、だしてくれ…」
声のするほうを探すと、事故のときにじいちゃんが握っていたというテリアの編みぐるみが…。
まさか…じいちゃん、テリアさんになっちゃったの?小学校中学年・高学年向き。
テリアの編みぐるみの中に、照屋手芸店経営のじいちゃんの意識が入ってしまった状態。
テリアのマスコットつまりテリアさんになったじいちゃん。
ヨシキは幼なじみで同級生の有紗と、じいちゃんが元に戻れる方法を探します。
まずテリアさんになってしまったじいちゃんから、事故にあった原因を聞きます。
事故にあった瞬間を見ていたかもしれない詩織ちゃんを探すことに。
詩織ちゃんは対人恐怖症で男の子が苦手な女の子。
ヨシキは有紗やじいちゃんのすすめで女装することになります。
そしてヨシキがミキとして詩織ちゃんを見つけて接していると、驚きの展開。
十年前に出て行ったままのアツシおじさんがアリエルという子供を連れて帰ってきます。
編みぐるみとは自分で毛糸を編んで作った縫いぐるみのこと。
この編みぐるみのテリアさんに触れていると起きる変化。
編みぐるみにも心があって、他の編みぐるみたちの声が聞こえるようになります。
心をこめて作り上げたものには、ちゃんと心が宿るって素敵だなあと思います。
編みぐるみが話したり動ける理由を説明していないのがファンタジーで良いです。
ヨシキや有紗の前向きな元気、詩織ちゃんのおばあちゃんを思う温かさが伝わります。
アツシおじさんには優しさや温かさを感じ、アリエルは可愛すぎて顔が緩みます。
テリアさんのじいちゃんが素敵で可愛かったです。言葉を話す編みぐるみ、欲しいです。
話す「テリアさんとぼく」風野潮さんのキャラクターたちの魅力が光り輝いています。
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