冬のある日、歌舞伎町の片隅で町会長の高山が死体で発見された。死因は急性心不全。事件性はないはずだった。だが、これを境に、この街の日常はなにかがずれ始めた。それに気づき、手探りで真相を追い始めた人間たちが、必ずぶつかる「歌舞伎町セブン」とは何を意味するのか。そして、街を浸食していく暗い狂気の正体とは―。
7人の殺し屋の物語ですが主に生き残った3人から構成されるストーリーです。
事件を過去からさかのぼり、現在の登場人物の境遇と結びつけていく展開。
人との結びつきと狭い地域での話と考えれば自然かもしれません。
珍しく無口な主人公。周辺に登場する警察官の小川、フリーライターの上岡も薄い印象。
各暗殺者の暗殺シーンもあっさりとしていて、今一つパンチに欠ける感じです。
歌舞伎町の中だけで始まり終わる話なので歌舞伎町の地理が分かると読みやすいはず。
歌舞伎町をこよなく愛する「自警団」的な雰囲気ですが、やっていることは「殺人」。
街が好きなだけで殺人を正統化している点は、違和感を覚える方もいると思います。
感情移入できず、あっさりとしたストーリー。骨太な展開でなくてちょっと残念です。
伝説「歌舞伎町セブン」誉田哲也さんの終わり方が意味深なので続編に期待します。
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「歌舞伎町セブン」誉田哲也
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誉田哲也著 "歌舞伎町セブン"この作品そのものは、誉田さんが以前に書かれた "ハング" と同種のニオイがしました。しかしながら、ストーリーの背景となる歌舞伎町に纏わる別の物語り ...
発行年月:2010年11月
それは現実か、都市伝説か----。
巨大な憎悪が降り注ぎ、崩壊に直面するこの街と
愛しき住人たちを守るために彼らは、現れた。
運命と絆が交錯するラスト!
誉田ワールドの集大成!!
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作品名:歌舞伎町セブン
作者名:誉田哲也
あらすじ
冬のある日、歌舞伎町の片隅で町会長の高山が死体で発見された。
死因は急性心不全。事件性はないはずだった。
だが、これを境に、この街の日...
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