番匠警部…R特捜班班長、背広はヨレヨレだが統率力二重丸。
数馬主任…古神道伝承者、細身だが眼光鋭く迫力満点。
鹿毛巡査…実家は密教系の寺、皮肉屋のパンクロッカー。
比謝巡査…沖縄出身のノロ、桁外れにマイペース、紅一点。
そして、岩切大悟…県警刑事総務課所属で、R特捜班との連絡係だが恐がり。
神奈川県警R特捜班、別名『心霊特捜班』。心霊現象が絡む事件を担当する特別捜査班。
山本周五郎賞・日本推理作家協会賞W受賞後第一作、クールでちょっと切ない警察小説。
霊能力を持つ三人と持たない班長、霊に弱い主人公大悟が事件に関係していきます。
六編からなる霊に絡んだ事件の短編集。キャラクターがそれぞれ個性的で面白いです。
連絡係を務める大悟は初体験の心霊現象に戸惑いながら事件を解決していく展開です。
大悟の視点で進みますが、怖がりなのが良いですね。親近感が持てます。
読者も、きっと「見えない人」の方が大多数だと思いますので。
短編集なので全体的にあっさりしていて、全く怖くないです。
霊能力者たちなのに「何でも霊のせいにしない」という、一歩引いた受け止め方。
心霊的なことに対してのR特捜班メンバーの関わり方に好感が持てます。
基本的に生きている人にも、もう死んでいる人にも優しい話だなって思いました。
オカルト青春警察小説?「心霊特捜」今野敏さんの心霊人情ストーリーみたいです。
「心霊特捜」今野敏 楽天からも購入できます。
「心霊特捜」今野敏
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鎌倉署にひっそりと設けられているR特捜班。本当の名前は心霊特捜班でRは霊のことらしい!とてもサラリとしていて、サラサラサラっと読み終わる感じです。感想も特になし(笑
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