内藤宏伸は中学三年生。
去年まで大の仲良しだった洋輔が転校したことで、すっかり塞ぎ込んでいた。
やりたいことも、話したい相手もみつからず、すべてがつまらない。
写真部にはいちおう籍をおいているけれど、同級生で部長の三好奈々恵に
厳しく作品提出を迫られ、けれど、撮りたいものもみつからない。
そんなある日、宏伸は、祖父の経営する古道具屋で、一台の奇妙なカメラを見つける。
それは、台座が一回転して、
三六〇度すべてを一枚の長い写真に納められるという風変わりなものだった。
カメラとの出会いをきっかけに、宏伸は撮りたい思いを抱き始める。
でも、それだけの長さ、撮りたいと思える被写体って、なんだろう?!
冴えない日々を送る気弱な中学3年生の男子宏伸が、不思議な写真機と出遭います。
水平に13回転撮影して印画紙に焼き付けると全長約150mの写真となる特殊カメラ。
特殊フィルムで1本分、360度パノラマ写真でギネス記録に挑む宏伸。
被写体に何を選ぶのか、ワクワクドキドキ。宏伸ならではの工夫があります。
否応なくからんでくる超個性的な登場人物とのやりとりが愉快です。
身内、部活仲間、クラスから学校全体を巻き込んで世界最長の写真が深化。
最初から最後まで楽しく読めます。とっても素敵なシーンがたくさん出てきます。
その光景を頭の中いっぱいに広げながら読むと自然と笑みがこぼれてくる作品です。
撮りたい「世界でいちばん長い写真」誉田哲也さんの痛快青春小説の傑作です。
「世界でいちばん長い写真」誉田哲也 楽天からも購入できます。
「世界でいちばん長い写真」誉田哲也
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世界でいちばん長い写真 作者: 誉田哲也 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2010/08/19 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログ (8件) を見る 自分に自信が無く主体性のない写真部員の主人公。ふとしたことで変わったカメラを手に
作品名:世界で一番長い写真
作者名:誉田哲也
あらすじ
内藤宏伸は中学三年生。去年まで大の仲良しだった洋輔が転校したことで、
すっかり塞ぎ込んでいた。
やりたいことも、話したい相手もみつ...
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