昭和40年代――。小学3年生の僕らは、
身の回りに起こる不思議な事件を解決する「ウルトラマリン隊」を結成した。
やがて僕らの小学校に不思議な力を持つ少年リンダが転校してきた……。
ノスタルジックな雰囲気満載の連作長編小説。
あれから30年。小学校3年生の2学期に転校してきたのは林田ことリンダ。
語り手の望月ことモッチは不思議な力を持つ彼と他の仲間たちと一緒に探偵団を結成。
そんな小学生時代の仲間たちと過ごした楽しくてちょっと切ない日々を回想する物語。
今回ホラー要素は無く、ノスタルジックSFの少年推理冒険活劇になっています。
これは昭和の時代を子供として駆け抜けてきた今の大人なら懐かしい風俗と情景。
当時、あの時代に生きていた人々の微妙な心情を鮮やかに再現しています。
30代後半から40代後半の人達が読むとたぶん間違いなく胸が熱くなるでしょう。
子供時代の空気感…あの頃の時代の匂いがよみがえります。
子供の頃にしか吸えなかったあの時代の空気がじんわりと胸の中に広がっていきます。
ラストは気づけば頬に涙が流れていました。切なかったです。
遠く「銀河に口笛」朱川湊人さんの定番。昭和の郷愁と切なさを存分に感じる作品です。
「銀河に口笛」朱川湊人 楽天からも購入できます。
作中歌「銀色の道」は、とてもいい曲。
ダークダックスが有名です。実はザ・ピーナッツも歌っています。
決定版 ダークダックス 2010 楽天からも購入できます。
決定版 ザ・ピーナッツ 2010 楽天からも購入できます。
「銀河に口笛」朱川湊人
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昔のことを思い出してひとりで赤面することはあるけど、子供の頃の記憶は大人を長くやっていると出て来なくなるよね。でも朱川湊人を読むとそんな大切な記憶をいつも引き出してくれるんだ。今回もたくさんの喜びとたくさんの悲しみを呼び起こしてくれた。
銀河に口笛(2010/03/05)朱川 湊人商品詳細を見る
内容(「BOOK」データベースより)
僕らは親愛なる秘密結社「ウルトラマリン隊」を結成して、みんなが持ち込んでくる不思議な事件の謎に挑んでいた。そんな...
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