親子・夫婦・兄弟、そして他人だけど肉親以上に近いあの人―。
秘められた思いが切ない、二つの家族の再生の物語。
大阪が舞台となっているだけに会話が全編大阪弁。大阪の雰囲気がよく伝わってくる作品。
十和田親子が三年ぶりに大阪に戻り住み始めたマンション。
三年前まで親しくしていた岩本家が偶然にも住んでいました。
交流を復活させる岩本家と十和田家、しかし以前とは何かが違っています。
二家族が再会する直前に起こったつらい出来事を、お互いに語りあわない生活。
二家族のひとりひとりが口には出せずに心の中では「助けて!」と叫んでいるようです。
一話完結の連作形式であり、二家族の三年間を描いた長編にもなっている作品。
心が疲れてしまった光江、部活の練習につていけずにドロットアップする慎二、
無理した結果入院することになる潤三、有名人の父が原因でイジメられ寂しかった風希子、
好きな音楽、バンドを封印した正見。それぞれの苦悩は結構重いです。
その重さを跳ね除け、さくさくと読ませる原動力になっているのが岩本家の長男太一。
こんな息子が欲しいと思わせるような、すごくいい子。とてもかわいいです。
気になる「明日ハ晴レカナ曇リカナ」風野潮さんの二家族の再生と旅立ちの物語です。
「明日ハ晴レカナ曇リカナ」風野潮 楽天からも購入できます。
たぶんこの楽曲からのリスペクト?。聞いてて泣けてくるくらいに素晴らしいです。
添え書きによると…武満徹の混声合唱曲集。
シンプルで明快なメロディとハーモニーを持ち、いわゆる難しい“現代音楽”ではない。
これは混声合唱のための“うた”なのである。
演奏は世界に冠たる晋友会、文句なしのアルバムだ。
武満徹:明日ハ晴レカナ、曇リカナ~ 混声合唱のための<うた>CD 楽天からも購入できます。
「明日ハ晴レカナ曇リカナ」風野潮
- http://1iki.blog19.fc2.com/tb.php/1925-615abf65
トラックバック
明日ハ晴レカナ曇リカナ(2010/04)風野 潮商品詳細を見る
内容(「BOOK」データベースより)
親子・夫婦・兄弟、そして他人だけど肉親以上に近いあの人―。秘められた思いが切ない、二つの家族の再生の物語。 ...
コメントの投稿