芥川賞受賞「道化師の蝶」円城塔
発売日:2012年01月27日
予約受付中
円城塔(エンジョウトウ)
1972年北海道生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。2007年「オブ・ザ・ベースボール」で文學界新人賞受賞。2010年『烏有此譚』で野間文芸新人賞受賞
第146回芥川賞受賞作!
無活用ラテン語で記された小説『猫の下で読むに限る』。
希代の多言語作家「友幸友幸」と、資産家A・A・エイブラムスの、
言語をめぐって連環してゆく物語。
SF、前衛、ユーモア、諧謔…すべての要素を持ちつつ、常に新しい文章の可能性を追いかけ続ける著者の新たな地平。
『群像 2011年10月号』掲載の受賞作『道化師の蝶』と『群像2012年2月号』掲載の『松ノ枝の記』の2編を収録

楽天からも購入できます。
「道化師の蝶」円城塔
芥川賞受賞「共喰い」田中慎弥
発売日:2012年01月27日
予約受付中
田中慎弥(タナカシンヤ)
1972年山口県生まれ。山口県立下関中央工業高校卒業。
2005年「冷たい水の 羊」で第37回新潮新人賞受賞。
2008年「蛹」により第34回川端康成文学賞を受賞、同年に「蛹」を収録した作品集『切れた鎖』で第21回三島由紀夫賞 受賞。
他の著書に『図書準備室』『神様のいない日本シリーズ』『犬と鴉』『実験』がある。
「共喰い」で第146回(平成23年度下半期)芥川龍之介賞を受賞。 1月27日に『共喰い』を刊行。
昭和63年。17歳の遠馬は、怪しげな仕事をしている父とその愛人・琴子さんの三人で川辺の町に暮らしていた。別れた母も近くに住んでおり、川で釣ったウナギを母にさばいてもらう距離にいる。日常的に父の乱暴な性交場面を目の当たりにして、嫌悪感を募らせながらも、自分にも父の血が流れていることを感じている。同じ学校の会田千種と覚えたばかりの性交にのめりこんでいくが、父と同じ暴力的なセックスを試そうとしてケンカをしてしまう。一方、台風が近づき、町が水にのまれる中、父との子を身ごもったまま逃げるように愛人は家を出てしまった。怒った父は、遠馬と仲直りをしようと森の中で遠馬を待つ千種のもとに忍び寄っていく....。川辺の町で起こる、逃げ場のない血と性の臭いがたちこめる濃密な物語。
第144回芥川賞候補作「第三紀層の魚」も同時収録。

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「共喰い」田中慎弥
直木賞受賞「蜩ノ記」葉室麟
発売日:2011年10月26日
葉室麟(ハムロリン)
1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、『乾山晩愁』で歴史文学賞を受賞し、作家デビュー。07年、『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞
豊後・羽根藩の奥祐筆・檀野庄三郎は、城内で刃傷沙汰に及んだ末、からくも切腹を免れ、家老により向山村に幽閉中の元郡奉行・戸田秋谷の元へ遣わされる。秋谷は七年前、前藩主の側室と不義密通を犯した廉で、家譜編纂と十年後の切腹を命じられていた。庄三郎には編纂補助と監視、七年前の事件の真相探求の命が課される。だが、向山村に入った庄三郎は秋谷の清廉さに触れ、その無実を信じるようになり…。命を区切られた男の気高く凄絶な覚悟を穏やかな山間の風景の中に謳い上げる、感涙の時代小説。

楽天からも購入できます。
「蜩ノ記」葉室麟
みなさま、受賞おめでとうございます。読むのがとても楽しみです。
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