「とある地方の小さな書店が経営の危機にあるらしい」
よくある悲しい噂のひとつだと思っていたが、
書店営業仲間の女性がそのことを妙に気にしていて…。
個性的な面々に囲まれつつ奮闘する井辻くんは、東に西に今日も大忙し!
出版社の新人営業マンの活躍を描いた、
本と書店を愛する全ての人に捧げるハートフル・ミステリ。
出版社営業・井辻智紀の業務日誌シリーズ第二弾。
営業マンの井辻君は、営業仲間の久保田という中年女性と趣味を通じ親しくなります。
久保田は新潟県内にある「シマダ書店」が経営の危機にあることが気がかりでした。
なぜ書店は経営危機に陥ったのか?その書店と久保田との関係は?。
表題作「背表紙は歌う」を含む5編を収録しています。
出版業界も書店も厳しい状況に置かれている中で、毎日奮闘している井辻君。
出版業界の内部事情や書店の裏側などを知ることができ、読んでいて楽しいです。
地域に根ざした本屋さんになるのにも、いろいろな苦労があり難しいこと。
「背表紙は歌う」では、地方書店のあり方について考えさせられました。
最後の「プロモーション・クイズ」では、なぞなぞの答えを真剣に考えました。
でもこの答えは正直言って微妙な感じ。感心するほどのものではありませんでした。
また、この話の中でなぞなぞを解いた人物に触れている箇所があります。
おお!この店員さんは!。大崎梢ファンなら分かるはず、ですね。♪
声はなくても「背表紙は歌う」大崎梢さんのふんわりと温かく、楽しい作品でした。
目次・ビターな挑戦者/新刊ナイト/背表紙は歌う/
君とぼくの待機会/プロモーション・クイズ

楽天からも購入できます。
「背表紙は歌う」大崎梢
「背表紙は歌う」大崎梢
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出版社の新人営業マン・井辻智紀は個性的な面々に囲まれつつ、今日も奮闘する。
「ビターな挑戦者」 大手取次会社でいきなり暴言を吐かれたひつじくん。
「新刊ナイト」 ダークな自伝的作品を刊行した作家に元同級生が近づく。
「背表紙は歌う」 ベテラン営...
背表紙は歌う (創元クライム・クラブ) 作者: 大崎梢 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2010/09/11 メディア: 単行本 クリック: 14回 この商品を含むブログ (27件) を見る 中規模出版社の営業、井辻くんのちょこっとミステリーな奮闘記、シリーズ2作目。大変面白く読め
このシリーズは暖かい読後感が好きです。
"ひつじくん"の成長や、激動が続いている出版業界のことも
まだまだ知りたいですし、シリーズが続いてくれればと思い
ます。