作家生活25周年特別刊行、第1弾ここから夢に羽ばたいていく、はずだった。
大切な人を守りたい、それだけだった。誰も信じなくても、自分だけは信じよう――
加賀シリーズ最高傑作、書き下ろし!
寒い夜、日本橋の欄干にもたれかかる男に声をかけた巡査が見たのは、
胸に刺さったナイフだった。
大都会の真ん中で発生した事件の真相に、加賀恭一郎が挑む。
「加賀恭一郎シリーズ」第9弾。前作に続き、日本橋署編です。
加賀恭一郎のキャラクターが大好きなので、今回も楽しみにして読みました。
シンプルで読みやすい文章、さりげない描写や会話の中にある伏線が行き届いてます。
地味ながらも意外な方向へ進むストーリー。ページをめくる手が止まりませんでした。
奇抜なトリックや犯人の意外性を期待して読むと肩透かしの可能性が大きいでしょう。
本格推理物ではなくむしろ「人の心」に重きを置いた「人情話」的要素が強いです。
物語はわかりやすいかもしれませんが人間にとってとても大切な普遍的なテーマです。
この作品に一貫して流れている思想に私はとても共鳴しました。
人間が未熟さや弱さから間違いを犯して、自分や多くの人を不幸にしてしまう。
そんな悲しい出来事が連鎖していく不幸。
巡り合わせやタイミングの悪さが取り返しのつかない悲劇をもたらしてしまう悲しさ。
罪をごまかすことによって新たに繰り返される罪。
でも、最後は生きる希望と、人と人の絆や愛情を感じさせてくれます。
そして前作と同様、日本橋近辺の文化や街並みなどを巧みにストーリーに組み込み、
人形町や日本橋という土地と人、加賀恭一郎の魅力も満載です。
いつも飄々としてる加賀が熱くなりある人物の襟首を掴んで怒鳴り付ける場面。
そこで言うセリフが素晴らしい。読む価値ありです。
前向きに生きる登場人物たちに共感でき、心に残る1冊となりました。
本当に読んでよかったです。極上の時間を過ごすことができました。
映画も原作に忠実でありながらさりげないアレンジが効いていて出来が良かったです。
麒麟の翼~監督:土井裕泰/出演:阿部寛、新垣結衣、溝端淳平、黒木メイサ
被害者役の中井貴一さんがハマっていて、真剣な演技に胸を打たれました。

楽天からも購入できます。
麒麟の翼劇場版・新参者オフィシャル・フォトブック
スタート地点は「麒麟の翼」東野圭吾さんの作品の中で上位にくる本でした。

楽天からも購入できます。
「麒麟の翼」東野圭吾
「麒麟の翼」東野圭吾
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またまた久しぶりになってしまいました…
「読書のすすめ」
今回は、映画化された本
東野圭吾さんの小説を読みました♪☆「人気blogランキング」応援クリック願います♪☆映画化されていますので、
あまり詳し...
東京の日本橋に行ってきました。
日本橋は日本国道路元標がある「日本の交通の中心」で
国道1号、国道4号、国道6号、国道14号、国道15号,国道17号,国道20号の起点で、
古くは五街道の起点で...
麒麟の翼 (特別書き下ろし) 作者: 東野圭吾 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2011/03/03 メディア: ハードカバー 購入: 6人 クリック: 89回 この商品を含むブログ (100件) を見る 出版社はともかく著者本人が堂々と嘘をついちゃいかんだろ。「加賀シリーズ最高傑作」だって
東野圭吾著 2011年講談社刊 加賀恭一郎シリーズ。従弟の松宮脩平と組むのは『赤い指』以来か。 日本橋にある翼の付いた麒麟像の下で倒れた男性。別の場所で刺されたにも関わらず、何故ここまで歩いて来たのか。いかにも怪しい若者はトラックに轢かれ意識不明。事件の背景よ
2011.12.21
加賀恭一郎シリーズ。
寒い夜、日本橋の欄干にもたれかかる男に声をかけた巡査が見たのは、
胸に刺さったナイフだった。
大都会の真ん中で発生した事件の意外な真相は――。
一気に...
麒麟の翼 (特別書き下ろし) 作者: 東野圭吾 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2011/03/03 メディア: ハードカバー 購入: 6人 クリック: 90回 この商品を含むブログ (100件) を見る 加賀刑事のシリーズ。 一気読みできた勢いはさすが。真実は意外。ミステリーというより父と
東野圭吾
すごいわ~
麒麟の翼 (特別書き下ろし)(2011/03/03)東野 圭吾商品詳細を見る
加賀恭一郎
クールなのに暖かい
裏切りませんわ
一気に読み終えました
新参者を読んだ時は、頭の中の加賀さ...
あっという間に 読み終わりました
東野圭吾さんの 小説 「麒麟の翼」
麒麟の翼 (特別書き下ろし)(2011/03/03)東野 圭吾商品詳細を見る
新参者 でお馴染みの
加賀恭一郎刑事 が主人公の...
麒麟の翼 東野 圭吾 講談社 2011-03-03自己評価:
寒い夜、日本橋の欄干にもたれかかる男に声をかけた巡査が見たのは、胸に刺さったナイフだった…。大都会の真ん中で発生した事件の真相に、加賀恭一郎が挑む。
第七位『週刊文春ミステリーベスト10』(2011)
東野氏の加賀刑事の最新作です。
被害者の息子の水泳部後輩、吉永君の母親のブログ名が
「キリンノツバサ」だと知った時は、鳥肌が立ちました。
このような驚かせ方は流石です。
ですが、それ以降はう...
東野圭吾 作家生活25周年記念第一弾 まだ読んでいなかったので、自主的夏休みの宿題で読了。
麒麟の翼 (特別書き下ろし)
(2011/03/03)
東野 圭吾
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日本道路元標である日本橋で...
加賀刑事シリーズです。相変わらず全ての人に対する事件解決を目指す、鋭くて暖かい加賀刑事なのです。もうこのキャラがたまらんですね。日本橋は麒麟の像の前で胸を刺されて殺害された男の生前の謎の行動を解き明かしていきます。明らかになっていく真実と取り戻せない過...
今日は東野圭吾原作、「麒麟の翼」を観る。結構好きだったドラマ「新参者」の続編ということでとても楽しみだ。 午前中に英会話教室に行った後に友人と合流して、開演時間迄、なんばパークスのクアアイナでアボガドバーガーを食す。 4年位前に東京の丸ビルにあるクアアイナ
麒麟の翼 東野 圭吾 (著) 加賀恭一郎シリーズ最新作。 図書館で早々予約して今回はかなり早い順番待ちだったがそれでも待ち切れず単行本なのに買ってしまいました。 麒麟の翼という題名が付けられた訳を終盤に合点しました。 若いころの加賀恭一郎と歳を取った加賀?...
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