兄上、なぜ死んでしまったのですか?千穂殿、いま何処に?
胸に思いを秘め、困窮する多々良木藩の留守居役を拝命した新之介。
だが―、金子に伝手に口八丁、新参者には、すべてが足りない!
そして訪れた運命の日。新之介に、多々良木藩に、明日はくるか。
最初は武家社会用語やしきたりの内容がわかりにくくて正直読み辛かったです。
藩主との主従関係や各藩の立場、お役人たちの人間模様が読み進めて見えてきて、
新之介の奮闘を応援して、後半はノンストップで読めました。
見た目とはまったく違う地味な生活、お役目に奔放する辛い立場などがリアル。
調べた資料に裏打ちされた、生活感漂う厚みのある世界が味わい深かったです。
情報収集の大切さ。恩や義理を作る。周りの人との関わり。その能力が評価される。
今の社会にも当てはまるものがあって、とっても考えさせられました。
お調子者「ちょちょら」畠中恵さんの武家小説。次の作品も楽しみにしています。
楽天からも購入できます。
「ちょちょら」畠中恵
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ちょちょら(2011/03/22)畠中 恵商品詳細を見る
19日~24日。
自殺した兄、千太郎に変わって
多々良木藩の江戸留守居役になった新之介の物語。
見た目もよく、仕事も出来ていた兄と違い、
平々々...
「ちょちょら」 畠中恵 著2011-49時代小説って私には取っ付きにくくってどうも苦手。旦那サマは割りと好きで池波正太郎
存続が危ういくらいの貧乏な多々良木藩の江戸留守居役に急遽決まってしまった、平々凡々の才能しか持ち合わせない主人公が、藩の存亡を賭けて奮闘する、江戸の諜報戦とでもいうお話ですね。
実際の戦が無く...
同じ本を何度も読み返すことは私にはあまりないのですが、畠中恵さんの「ちょちょら」は何度も何度も読み返しています。主人公が人生で起こる思いがけない出来事を通して、成長していく姿が描かれています。そして、物語が終わるころには、思いもよらなかった新しい人生が開
ちょちょら 畠中 恵 (著) 「ちょちょら」とは弁舌の立つお調子者・いい加減なお世辞という意味だそうです。 今でいう“外交官”。 困窮する多々良木藩「留守居役」の新之介。 へなちょこで頼りないけどやるときはやる結構かっこいい男です。 面白かったです。 「しゃ...
ちょちょら 作者: 畠中恵 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2011/03/22 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 7回 この商品を含むブログ (8件) を見る 自害した兄の後を継いで江戸留守居役とな
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