出演: 松田龍平, 新井浩文
監督: 豊田利晃
時間を持て余し、退屈な日々を過ごす高校三年生の姿を描いた青春群像劇。主演は「御法度」の松田龍平、監督は「ポスノスター」を手掛けた豊田利晃。
『ポルノ・スター』『アンチェイン』の豊田利晃監督が、『ピンポン』などで知られる松本大洋の同名短編集コミックを原作に描く、ある男子校を舞台に繰り広げられる不良学生たちの痛切なまでの青春群像。
カメラが学校の外に出ることはほとんどなく、閉塞した空間の中でさまざまなエピソードが羅列されるのだが、次第にドラマは松田龍平扮するクールな主人公・九條と、彼を慕う親友・青木(新井弘文)との確執に焦点が絞られていく。濁るところない真っ青な空のごとき男同士の友情が、それゆえに惨劇へと突き進んでいく壮絶さ。これはもう観た者だけが共有しえるものでもあろう。時折挿入される屋上での過激な度胸試しシーンのインパクトもすさまじい。若手俳優たちの、飾らない生の熱い演技も素晴らしい。今後の日本映画の方向性を占ううえでも必見の作品だ。
松本大洋の原作を豊田利晃監督が映画化。「音楽とスローモーションが印象的。青木が九条を振り返る回想シーンがスローで映し出されるんですが、それだけで二人の関係性がわかって泣ける」(伊坂)BRUTUS 2009年 12月号より

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