新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。
自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。
出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭…
俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身近は事件がいっぱい。
ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。
いきなり文庫で登場!
新人編集者が初めての作家接待ゴルフで目の当たりにした、”伝説の編集者”の仕事ぶりとは。
単発のドラマ化企画の話に舞い上がる、若手作家・熱海圭介のはしゃぎっぷり。
文壇ゴルフに初めて参加した若手有望株の作家・唐傘ザンゲのさんざんな一日。
会社を辞めて小説家を目指す石橋堅一は、新人賞の最終候補に選ばれたはいいが。
小説業界の内幕を暴露!!作家と編集者、そして周囲を取りまく、
ひと癖ある人々のドラマが楽しめる、全12話の連続東野劇場。
すべて小説業界が舞台のブラックな笑いあふれる連作短編集です。
出版業界の実情、作家稼業の厳しさやつらさや喜びを巧みに織り込んで、
東野さんだから書ける、珠玉のエンターテイメントに仕上がっています。
例えば「小説誌って売れてるの?」とか「若手作家はいくらくらい儲かるの?」とか、
「文学賞ってどうやって決めてるの?」などなど業界の内実をたくさん描いています。
登場人物の描き方には誇張がもちろん含まれていると思いますけど、
作家や編集者のみなさんは日々大変なんだなあと思わずにいられません。
集英社や講談社、新潮社。大沢在昌さんや綾辻行人さんと思われる人の登場も楽しい。
小説好きには面白いし、業界の人たちはハラハラしながら楽しく読んだかも・笑。
小説業界のディープな話に旺盛なサービス精神、風刺精神を加えエンタメとして昇華。
大きな声で笑ったり、予想外にじーんときたり、いろんな面白さが詰まった短篇集。
ブラックな笑いだけでなく、暖かい気持ちになる話も多く読後感はとてもよいです。
滑稽な役回りの登場人物にも、最終的にはあたたかいまなざしを注いでいます。
シリーズおなじみの熱海圭介、唐傘ザンゲや大御所の大川端多門などの作家陣が登場。
巻末の「好評既刊」は、その作家たちの作品を扱った巻末広告で、とても充実。
読み終わって油断しているところにアッと驚くこのアイディア。憎いです。
あの作家たちのその後がうかがえる情報が盛り込まれていて、想像して楽しめます。
寒川先生が結局筆を折らず、どうにかもう一花咲かせたようなのがうれしかったです。
気になる「虚無僧探偵ゾフィー」「魔境隠密力士土俵入り」読んでみたいです・笑。
最後まで楽しい「歪笑小説」東野圭吾さん、シリーズの続編を期待しています。

楽天からも購入できます。
「歪笑小説」東野圭吾
東野圭吾「○笑小説」(集英社文庫)シリーズ4冊セットもありました。
東野圭吾「○笑小説」(集英社文庫)シリーズ4冊セット
「歪笑小説」東野圭吾
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歪笑小説 (集英社文庫)東野 圭吾 集英社 2012-01-20by G-Tools
新人編集者が初めての作家接待ゴルフで目の当たりにした、”伝説の編集者”の仕事ぶりとは。
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歪笑小説 (集英社文庫)(2012/01/20)東野 圭吾商品詳細を見る
No:00646 ☆☆☆☆
先ず帯にあるキャッチコピー「だから作家になんて、なるもんじゃない!」ということば。初めは何を言っているのかよくわからなかったのですが、小説を読み終えてから再び見ると納得...
東野圭吾のブラックな笑いを集めた短編集、○笑小説シリーズ第4弾になります。
全編、小説家と編集者がらみの、楽屋オチ成分多め、黒笑小説でも出てきた見覚えのある登場人物が
ご訪問ありがとうございます☆
歪笑小説 (集英社文庫)(2012/01/20)東野 圭吾商品詳細を見る
久しぶりの東野作品。巷で話題になっているので読んでみました。以下BOOKデータベースより
東野圭吾さんの文庫本「歪笑小説」を読み終えました。(集英社文庫)
著者:東野圭吾
歪笑小説 (集英社文庫)(2012/01/20)東野 圭吾商品詳細を見る
業界内の話などを描いた12編を収録した連作短編集。
なんか、『黒笑小説』のときに、内輪話的なものが
そういえば本を読んだんだった。
トモダチが買って僕が先に読む、久しぶりのトモダチ文庫より東野圭吾の歪笑小説。
歪笑小説 (集英社文庫)(2012/01/20)東野 圭吾商品詳細を見る
このシ
東野圭吾「歪笑小説」集英社文庫
歪笑小説 (集英社文庫)(2012/01/20)東野 圭吾商品詳細を見る
灸英社の編集長や編集員、作家たちが登場する12の短編集で、少しずつ繋がりがあり楽し...
「歪笑小説」 東野圭吾 読み終わりました〜
伝説の男 夢の映像化 序ノ口 罪な女 最終候補 小説誌
天敵 文学賞創設 ミステリ特集 引退発表 戦略 職業、小説家 ...
新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。出版社のゴルフコ...
歪笑小説東野 圭吾 集英社 2012-01-20自己評価:
小説業界の内幕を暴露!! 俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身近は事件がいっぱい。ブラックな笑い満載。小説業界の内幕を描く
歪笑小説 (集英社文庫)東野 圭吾 集英社 2012-01-20by G-Tools
すごくすごく面白かった!
東野さんのユーモア小説は、他作家のとは一味違う面白さがある。やっぱり追いかけててよかったぁ...
今年に入ってからずっと発売を待ってました!!
怪笑小説、毒笑小説、黒笑小説に続く第4弾!
敏腕編集長と新人編集者、売れない作家に新進気鋭の作家。
全編通して「灸英社」を
東野圭吾著 2012年集英社文庫刊行 初出 2008年〜2011年「小説すばる」(巻末広告書き下ろし) 『怪笑小説』『毒笑小説』『黒笑小説』に続く『○笑小説』4作目。 以下の短編13本(「巻
今度の「笑」は作家と編集者に特化していて楽しめ
本当、私も気に入っています。