★ 野村萬斎主演映画、 大ヒット作『のぼうの城』全国公開。原作者和田竜の初めての肉声!
★ 大ヒット作『のぼうの城』必読の創作秘話から、あの人気戦国武将の抱腹絶倒のこぼれ話まで。
《創作秘話の章。》前編 「歴史の取材中に起きた小事件や、その時の僕の実感について書きました。
これまで出した三冊の小説『のぼうの城』『忍びの国』『小太郎の左腕』の取材話ですが、
ここまで細かく書いたものは、他にありません」(著者談)
《戦国武将話の章。》後編 家臣に言われ放題の家康/ここ一番で捨て身になれる秀吉/
説教くさく神経質な信長/合戦上手のまるでアスリートの謙信/
戦国一の天才でドラマのような晩年を送った如水/情報操作で年収を百倍にした元就/
長い苦境から大逆転を果たした冗談好きの幸村etc.
人間味にあふれた武将の、あまりに愛しすぎる姿!
「僕自身、武将の業績にも無論、関心はあるのですが、より引き付けられるのは、
その人物がどういう感じの人だったかを知ったときです。
そんなわけで、戦国武将の人となりが分かるエピソードを、
実感しやすいように一つのシーンとして描くように心掛けました」(著者談)
★ カバー&本文絵は西野亮廣(キングコング)
映画『のぼうの城』の原作者である和田竜さんの初エッセイ集です。
月刊誌『CIRCUS』の2009年7月号から始まった連載エッセイに加筆修正。
司馬遼太郎さんの歴史小説でよく用いられる「道草物語」の切り出し文句。
「余談だが…」。この道草は「閑話休題」で〆られ、本編に戻ります。
司馬遼太郎さんに敬意と愛情を込めて韻を踏んでいるみたいです。
和田竜さんは小説は勿論、エッセイでも「日本史を知らなくても大丈夫」、
という主旨で書いているそうです。なるほど。ライトな感覚で読みやすいです。
本書は二部構成になっています。
まず既に上梓済みの『のぼうの城』『忍びの国』『小太郎の左腕』の創作秘話編。
そして実在した戦国武将の意外なエピソード編。
小説の取材咄のネタ切れで戦国武将エピソード編が始まったと正直に書いています。
執筆中の小説のネタは明かせませんと言いつつ触れているのはファンサービスかな?。
ちなみに次の小説は「村上水軍」をテーマにした「村上海賊の娘」が連載中です。
この真相の告白も飄々とした語り口でユニークで憎めません。
ちなみに戦国武将は全部で14人。そのラインナップは次の通りです。
徳川家康・豊臣秀吉・織田信長・上杉謙信・武田信玄・毛利元就・吉川元春・
小早川隆景・黒田如水・黒田長政・石田三成・大谷吉継・名束正家・真田幸村。
全体に軽妙な文体でテンポよく「つっこむ」独白が笑えます。面白すぎです。
後半の武将エピソード集にも「つっこみ」はあるものの、
リアルな体験への自虐的な「つっこみ」の方がインパクトが強いです。
『CIRCUS』を購読していないのでまだ連載が続いているのかどうかは未確認。
でも、是非「小説の取材咄(はなし)」はまた書いて欲しいですね。
歴史大好きの和田竜ファンも、歴史を知らない和田竜ファンも一読の価値あり。
「戦国時代の余談のよだん。」和田竜さんの極上の歴史エンターテインメント・エッセイです。

楽天からも購入できます。

「戦国時代の余談のよだん。」和田竜
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