春川巧が主宰を務める小劇団『シアターフラッグ』。
300万の負債を抱え解散の危機が迫る劇団に、
地方都市の高校から学校公演の依頼が舞い込む。
利益が見込めないことを理由に反対する鉄血宰相・春川司を尻目に、
初めての公演依頼に舞い上がる『シアターフラッグ』のメンバー達。
しかし、意気揚々と学校へ乗り込む彼らに思いも寄らぬトラブルが次々と降りかかり…!?
有川浩が舞台『もう一つのシアター!』のために書き下ろした珠玉の脚本集。
巻末には、大和田伸也、阿部丈二とのスペシャル対談も収録。
最初に小説として出版した原作者による脚本。演劇の話の中に演劇がある構成。
原作1巻と2巻の間のエピソードという印象。1巻で出てくる高校への出張公演のお話。
破産寸前の小劇団「シアターフラッグ」が地方の高校で公演を行うことになります。
演目は「掃き溜めトレジャー」。初めてのことに劇団員たちはハイテンション。
チケット収入も物販収入も期待が持てない高校公演に司が向ける冷ややかな視線。
劇団員たちは田沼清一郎教師と生徒の清田祐希のサポートを得て公演の準備を始めます。
しかし何故か、小道具に使うゴミは捨てられてしまい、別送の舞台装置は届かない、
パンフレットの印刷ミスが発生と誰かの妨害が入っているようなトラブルが連発。
事態を打開するため、開演までの限られた時間、
ぶつかり合いながらも劇団員たちが様々な工夫をしていきます。
そして妨害犯の抱く想いが最後に明らかになるのです。
脚本なので動きは説明に近い内容。上に名前、下にセリフという形態。
演劇のライブ感を伝えたい!という有川浩さんの思いがあふれる脚本になっています。
個人的には大好きだけど、この強さが受け入れられない人には辛いかもしれないな。
実際に演じるとなると俳優が実際に喋った言葉に置き直した方がよいことがあったこと。
変更点を記載しているだけでなく、原作者兼脚本家の感想が書いてあるのは貴重。
あと初期設定ではこうだったとか役者さんの細かい演技とかこんな裏話があったなどを、
けっこう細かく書いてあったことが1番面白かったです。
シアター!が好きな人はぜひ読んでほしいです。
「有川浩脚本集もう一つのシアター!」有川浩さんの演劇の作り方も興味深い脚本集です。

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面白くないというわけではないですが、
すごく微妙な感じでした。
実際に演者さんが演じているのを見ると、
当然気持ちは変わってくると思いますし、
註釈を読んでいても細かい
有川浩の、小劇団を舞台とした、劇団存続を賭けた借金返済奮闘記であるシアター!シリーズの番外編という形になりますかね。
シアター!を舞台化した時の脚本集になります。
シ
有川浩脚本集 もう一つのシアター! (メディアワークス文庫)著者:有川 浩販売元
今回は3冊
モデルにした劇団が演じるという不思議な現象。
有川浩脚本集 もう一つのシアター! (メディアワークス文庫)(2011/05/25)有川 浩商品詳細を見る
有川浩作のシアターを
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