「キミは知らない」大崎梢

先生、本当のことを教えて。何で私の前に現れたの？
研究者だった亡父の手帳を渡した直後、突然姿を消した先生。
ほのかに想いを寄せていた高校２年の悠奈はたまらず後を追う。
ところが再会したのは穏やかな先生とは別人のような鋭い眼差しの男。
さらに悠奈の前に、「お迎えにあがりました」と謎の男たちが現れて―。

ほのかに憧れていた先生を追いかけて、どんどん事件に巻き込まれていく悠奈。
高校では冴えない先生が別の顔を持ち、実はかっこよくて少し悪で女の人にもてる。
おまけに自分のことを迎えに来た人がいて、なんだか資産家のお嬢様らしい雰囲気。
さらわれてお姫様のような扱いを受ける大富豪の子孫？。狙われている自分。
次々に事件が起こって襲われかけたり、ピンチになると大好きな先生が助けに来たり。
亡くなったお父さんの死の理由や、秘められた巫女の血筋も絡んでくる展開。
止まることなく物語は進んでいき、自身のルーツが明らかになっていきます。
これって、女の子ならすごく憧れるお話ではないでしょうか？。
もちろん、私もすっかりはまりました（笑）。
誰が味方なのかわからなくて、右往左往する主人公に少し突っ込みを入れながら、
自分自身も騙されたり、とても楽しめました。
話の内容は現実から離れていて、こんなことが現代に通用するかな？って思うのですが、
だからこそ、必死な人もいるのかもとも思えました。
こういうノンストップアクションの筋立て、ドラマで見たら面白いかもです。
読むのが止まらないドキドキ感がありました。読後感も爽やかで良かったと思います。
「キミは知らない」大崎梢さんの荒唐無稽、奇想天外、波乱万丈な１冊です。

キミは知らない 大崎梢

楽天からも購入できます。

キミは知らない [ 大崎梢 ]

「キミは知らない」大崎梢