僕は生きるために、
消すことを決めた。
今日もし突然、
チョコレートが消えたなら
電話が消えたなら
映画が消えたなら
時計が消えたなら
猫が消えたら
そして
僕が消えたなら
世界はどう変化し、人は何を得て、何を失うのか
30歳郵便配達員。余命あとわずか。
陽気な悪魔が僕の周りにあるものと引き換えに1日の命を与える。
僕と猫と陽気な悪魔の摩訶不思議な7日間がはじまった―――
消してみることで、価値が生まれる。
失うことで、大切さが分かる。
感動的、人生哲学エンタテインメント。
著名人からの賞賛コメント(50音順 敬称略)
◯秋元康(作詞家)
さらりと、凄いことを
書いている小説だ。
頭で考えた文章ではなく、
感じるままに書きなぐった言葉が、
ストレートに突き刺さる。
川村元気の小説は、音楽だ。
◯大根仁(映画監督)
参った。泣けて泣けて仕方がない。
映画を作っているときの
川村元気は悪魔のような男なのに、
この小説はまるで聖書じゃないか!
◯角田光代(作家)
小説だが、これはむしろ哲学書なのではないかと思えてくる。(中略)
なぜ私たちは映画を見てわくわくするのか。なぜ私たちは絵画を見て涙するのか。
そうしたことの答えを教わった気がした。(文藝春秋2013年2月号より一部抜粋)
◯小山薫堂(作家 脚本家)
困ったことに、面白すぎる。
軽やかでありながら、深く、
笑ってしまうのに、切ない。
◯SEKAI NO OWARI Fukase(ミュージシャン)
183ページ8行目からの
「言葉」に、胸を打たれた。
あの主人公のお母さんのような気持ちを、
僕は、いつか産まれてくる
子供に抱く事が出来るだろうか。
もし同じように想えたら、
僕の生涯は最高のハッピーエンディングだ。
◯中谷美紀(女優)
読み終わった後、大切な人に
逢いに行きたくなりました。
◯中森明夫(コラムニスト)
まったく新しく、かつ普遍的な小説だ。
面白くて、おかしくて、切なくて、感動する。
人生そのもののような。
星新一やエンデを想起する。
少年少女が初めて読む小説で、
老後まで読み返せる。傑作!
◯松江哲明(ドキュメンタリー監督)
僕は猫を飼い始めて半年になるのだが、
あの頃は死が近かった気がする。
猫は黙って生き方を教えてくれるけど、
この本はちゃんと「言葉」で伝えてくれた。
猫と共に長く付き合う
一冊になりそうだな。
◯村上香住子(作家 フランス文学翻訳家)
そうか、そうだったのか。
ゴロニャーンしながら、哲学していたのか。
ふしぎなキャベツ猫の話が忘れられない。
口惜しいくらいに愛おしく、
嫌になる程、夢中になった。
◯淀川美代子(MAISHA編集長)
何げなく過ごす日常が、
とても大切に愛おしく思える。
そんな物語でした。
◯wato(料理研究家)
生きてゆく中で大切にしたいものや、
死ぬまでにしたいこと。
そのことについて話しあったり考えたり、
共感したいから
これからもずっと一緒に
居たいと思っている人へ、
オススメしたい本です。
僕の葬式。僕の枕元に集まる人はどんな人たちだろうか。
かつての友達、かつての恋人、親戚、教師、同僚たち。
そのなかで僕の死を心から悲しんでくれる人は、何人いるのだろうか。
僕と猫と陽気な悪魔の7日間の物語。
昨日猫の日。この本を選んでみました。
余命1週間を宣告された郵便配達員が寿命を延ばすために悪魔と取引をします。
命を引き伸ばすには身の周りの大切なものを世界から1日1つずつ消すことが条件。
軽快なテンポの読みやすい語り口で、あっという間に読んでしまいました。
電話を、映画を、時計を、そして猫を選んで消して初めて失ったものの大切さを知る。
命とひきかえに、かけがえのものが一つずつ失われてゆく。その価値の大きさ。
人生訓に溢れ、多くのことを考えさせられる物語。
もし私だったら何を選ぶだろう?とか、自分がいることで何か世界は変わるんだろうか、
など、哲学的な問いを投げかけられているかのようにも感じられます。
切なく、感動する場面が多い作品でしたが、ラストシーンは軽やかに思えました。
人生について悩んでいる人、将来を決めかねている人にもぜひ読んでほしいです。
2013年本屋大賞にノミネートされました。
「世界から猫が消えたなら」川村元気さんの人生で迷ったときに読み返したい一冊です。

楽天からも購入できます。

「世界から猫が消えたなら」川村元気
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月間累計 1冊
年間累計 14冊
「世界から猫が消えたなら」 川村元気 感想
余命わずかと宣告された主人公。彼の前に突然現れた自称・悪魔は、彼とそっくりの容姿でなぜかアロハシャツをまとった陽気なやつ。そしてそいつによると、世界から何かを消すたびに寿命を一日延ばすことができるらしい……!?
ちょいと哲学的という風に聞いており、大学時代に血迷って一般教養の哲学の授業をとって悪魔的な眠気に連戦連敗を喫していた私にはハー...
ネタりか 2014/9/16 07:02 - IRORIO
俳優の佐藤健と女優の宮崎あおいが初共演する映画が10月にクランクインすることが15日、わかった。
LINEで連載された世界初の小説「世界から猫が消えたなら」を実写映画化する。
余命わずかを宣告された郵便配達員が、突如現れた"自分と同じ姿をした悪魔"と「世界から何かを1つ消すことで、1日の命を得る」という取引を持ちかけ...
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