もっと我慢せず、自分のために生きればいい。
君川小麦は、26歳のパティシエール。
東京での修行を終え、ケーキショップを開くため故郷の北伊豆に帰ってきた。
小麦の兄・代二郎と義理の姉・道恵の間には、叶夢(かなむ)という6歳の息子がいる。
叶夢には、レイモンドという天使の友達がいるらしい。
ケーキショップ開店のため小麦が見つけた店舗物件に対し、
叶夢は「ここ、はやらないよ」「レイモンドがそう言ってる」と口にし、
小麦、代二郎夫妻を戸惑わせる。
しかし、結果は叶夢の言うとおりに…。
さらに、帰京した小麦には家族にも明かせない秘密があった。
君川家の人々は様々な困難を乗り越えながら、ケーキショップの再起を目指す。
新たな代表作誕生!どうしても泣けてしまう、光あふれる家族小説。
病魔と闘うパティシエと、彼女の家族や友人たちの物語。
魅力的なキャラクター、軽妙でありながらも奥の深い台詞、そして詩的な心理表現。
著者の特徴が最高のバランスで存在し、読み進むと一気に引き込まれます。
叶夢くんとレイモンドの登場で、若き女性パティシエの奮闘物語以上の出来栄え。
天使が見える叶夢くんの存在でファンタジックな彩りとユーモア溢れる物語に変化。
現実ならば叶夢くんは、ただの高機能障害者なのかもしれないと考えられるでしょう。
でもありのままに接する家族によって、そのままでいい存在になっているのです。
叶夢と小麦はとてもけなげで、無骨な体育系の兄も素敵なナイスガイ。
登場人物がみんなとっても優しい人達で、ほのぼのとしながら切ない気持ちになります。
人を信じ、支え合う人たちによって構成された地方都市の家族物語。
クライムノベルではなく「家族小説」というジャンルで感動を与えてくれました。
主人公のひたむきな頑張りとそれを支える家族との暖かな会話、愛情溢れる支援の数々。
愛情と暖かさと哀しみの混ざったとてもよいお話です。題材的にも映画化されるのでは。
端々に優しく暖かい雰囲気が満載で、ほんわかした心境になれました。
「つばさものがたり」雫井脩介さんの哀しく優しく幸せな気持ちになれる作品です。
楽天からも購入できます。


「つばさものがたり」雫井脩介
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とっても素敵な物語です。
私も天使が見守ってくれるお店をしたいなぁ。
自分のやりたいことをやってみたくなるそんな物語。
最後は泣けました...。
おすすめの一冊です。
泣けた。父の夢でもあったケーキ屋を目指す君川小麦
がんばりやで君川家の希望の星でもあった彼女は東京のケーキ屋で修行していたが若いながらにガンであった
3年前に手術したが再
ずっと前から甥っ子に借りたままだった本「つばさものがたり」。
この連休中にやっと読み終える事が出来ました。
ストーリーはamazonのページからコピペさせて頂きます。m(__)m
 『クローズド・ノート』がよかったので、つぎは『つばさものがたり』を読んでみました。最近やわらかい本多いけど、疲れてるからかな(笑)これ、ものすっごくよかったです
こちらからもトラックバックさせていただきました
これからもよろしくお願いします