直木賞作家で“泣ける”短篇の名手と“念力”短歌の若き鬼才がコラボ、
それぞれの作品から触発された小説と短歌を連詩形式で紡ぐ交感作品集。
昭和の少年少女が学校や街で体験する懐かしく不思議な世界へようこそ!
同じ「惑星」からインスピレーションを受けた直木賞作家の短篇小説と
“念力”短歌が交感!?
空想と科学と、昭和の薫りと…懐かしく不思議な物語が紡がれる。
目次
土産屋の少女(笹公人)/夜光虫(朱川湊人)/中学生とデスマスク(笹公人)/
ゴメンナサイネ(朱川湊人)/惑星リア・ディゾン(笹公人)/雨の世界(朱川湊人)/
黒いおもちゃ箱(笹公人)/不都合な真実(朱川湊人)/夏の包帯(笹公人)/
蚊帳の外(朱川湊人)〔ほか〕
小説家の朱川湊人さんと歌人の笹公人さんが「惑星」をテーマに制作。
それぞれの特徴豊かな短編小説と短歌とを収録した小品集です。
短くても朱川さんの「不思議」と「郷愁」を良い感じにブレンドした作風は健在です。
懐かしい雰囲気の昭和にひたれる逸話が上手にまとめられています。
10ページにも満たない短編なのに、確かな感動を読み手に与えてくれます。
笹さんの短歌は流行り言葉や著名人の名前を惜しげもなく使う自由な言葉選びに驚き。
マニアックな題材も扱う潔さに言葉で表現しにくい妙な感動と笑いを受け取れます。
収録作品の数が多いので、じっくりと味わいながら読み進めるのに適しています。
「遊星ハグルマ装置」朱川湊人さんと笹公人さんの懐かしく不思議な昭和が一杯です。
楽天からも購入できます。

「遊星ハグルマ装置」朱川湊人・笹公人
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