二ノ宮こと葉は、製菓会社の総務部に勤める普通のOL。他人の結婚式に出るたびに、
「人並みな幸せが、この先自分に訪れることがあるのだろうか」と、気が滅入る27歳だ。
けれど、今日は気が滅入るどころの話じゃない。
なんと、密かに片思いしていた幼なじみ・今川厚志の結婚披露宴だった。
ところが、そこですばらしいスピーチに出会い、思わず感動、涙する。
伝説のスピーチライター・久遠久美の祝辞だった。
衝撃を受けたこと葉は、久美に弟子入りすることになるが…。
披露宴でのスピーチが縁で、スピーチライターという仕事に関わっていく話です。
主人公こと葉が久遠久美さんという方に弟子入りして成長していく姿を描いていきます。
こと葉の好奇心・戸惑いそして成長を見ながら読み進めていきました。
披露宴、選挙での活動をメインに時おりスピーチの極意も絡ませながら進んでいく物語。
感動するスピーチに何度か涙腺がゆるみ、放たれる言葉の力強さ、温かさなど、
こんなにもすごい力がある言葉の魔力を実感。言葉の持つ魅力を再認識できます。
言葉がいかに人を動かす力や説得力を持っているかということも痛感です。
小説に出てくる会社や政党などは架空とはいえ具体的な名前が連想できますし、
また主人公の最後の方の人生展開は、途中から何となく想像できちゃいました。
一方、俳人のおばあちゃんなどスパイスとなるような登場人物もいて面白みもあります。
こと葉の生活がどんどん変化していくストーリーの躍動感で読んでいて楽しかったです。
軽妙な文章と心から語りかけるスピーチの数々。いつの間にか涙が溢れてきました。
全編を通してスピーチを媒介とした言葉の素晴らしさを改めて感じさせてくれる内容。
今まで選んでいなかった言葉。言葉を選ぶとは、相手に対する思いやりとも感じました。
最終ページでまた目頭が熱くなりながら、読後は晴れやかな清々しさが残りました。
出だしは「本日は、お日柄もよく」原田マハさんの大きな感動を与えてくれた小説です。
「本日は、お日柄もよく」原田マハ
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お友達のオススメで、めっちゃ久々に小説を読みました。
本当に、すごくすごく良かったです!
主人公の “こと葉ちゃん” をはじめ、登場人物がとても魅力的で、
一生懸命で温か...
名前が言い間違う・・・
浜田ハマ、、、じゃねえ原田マハ
本日は、お日柄もよく原田 マハ 徳間書店 2010-08-26売り上げランキング : 35529Amazonで詳しく見る by G-Tools 製菓会社に勤める二ノ宮こと葉は幼馴染の結婚式で運命的な出
同じ御本を読まれて、トラックバックいただけて、本当に嬉しいです~(#^.^#)
早速、私もトラックバックさせていただこうと思いましたが、方法がよく分からず...
取り急ぎ、MYコメント欄にURLを貼らせていただき、方法が分かり次第、また更新させていただきますね。
これからも、どうぞ、よろしくお願いいたします☆