胸に残る文章、ちくりと刺す毒、さりげないユーモア。
「人って愚かで滑稽で愛おしい!」と感じさせてくれる、バラエティ豊かな短編集です。
思わぬ幸せも、不意の落とし穴もこの道の先に待っている。
どこから読んでも、何度でも、豊かに広がる10の物語。
誰もが迎える、人生の特別な一瞬を、鮮やかにとらえる森絵都ワールド。
10本の比較的短い短編を収録した短編集。どれも面白いモチーフのお話です。
ビアード・マン(ひげ人形)といった珍しい題材を扱った作品や異国が舞台の作品。
仕事、日常、恋愛を扱った作品。バラエティーに富んでいました。
どれも心に残ったけれど、クリスマスのお話やお母さんの北上するお話が特に好きです。
特にクリスマスイブを3日後に控えた新宿伊勢丹というピンポイント設定がナイス。
主人公の気持ちも良くわかり、相槌打ちながら読んでました。
この作品集には、胸を締め付けるような現実も、切なさもユーモアも溢れています。
読み終えてしまうのが本当にもったいなくて、いつまでも浸っていたかったです。
長編にはない短編ならではの味わいを、心ゆくまで堪能できたように思います。
軽妙な作品が多く語り口が上手かったので、読みやすくて読後感も良かったです。
目次
藤巻さんの道/夜の空隙を埋める/クリスマスイヴを三日後に控えた日曜の…/クジラ見/
竜宮/思い出ぴろり/ラストシーン/桂川里香子、危機一髪/母の北上/異国のおじさんを伴う
「異国のおじさんを伴う」森絵都さんの独特の作品世界に浸れる短編集です。
「異国のおじさんを伴う」森絵都
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『異国のおじさんを伴う』
森絵都著
文藝春秋 (2011/10)
10の物語が収録された短編集。どの話もそれぞれに味があっておもしろくて、あっという間に読んでしまった。特に気に入っ
作家の森 絵都さんの作品では『カラフル』や『DIVE!!』が人気があるようである。
バカ親父が読んだことがあるのは、『いつかパラソルの下で』と『アーモンド入りチョコレー
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1日~2日。
表題作を含む森絵都さんの短編集。
これは、良い短編集だった。
贈り物としてもおススメ。
10篇の短編からな...
カミさんの手術中の時間内にすべて読み終えた本。けれどいろんな想いが交差して、笑ったり、励まされたり、諦めたり、後悔だったり・・・。落ち込んでいられないよ。
森絵都さんの短編集異国のおじさんを伴うを読みました。森絵都さんの小説はやっぱり面白かった。レベル高し。でもやっぱ子供視点の長編小説が読みたい。大人の話になるとついてく ...
異国のおじさんを伴う
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評価:
森 絵都
文藝春秋
¥ 1,313
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異国のおじさんを伴う 作者: 森絵都 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2011/10 メディア: 単行本 クリック: 14回 この商品を含むブログ (1件) を見る もう、久しぶりに良い短編集を読ませて
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★★☆☆
思わぬ幸せも、不意の落とし穴もこの道の先に待っている。どこから読んでも、何度でも、豊かに広がる10の物語。誰もが
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