刑事にわからなくても、おれにはわかるんだよ――
29年の看守人生が見抜いた「死体なき殺人事件」の真相とは。
表題作他、短編の名手が絶妙の罠を仕掛けた、人生の一瞬を切り取る渾身の物語。
いつか刑事になる日を夢見ながら、留置管理係として過ごした近藤。
まもなく定年を迎える彼は、証拠不十分で釈放された容疑者の男を執拗に追う。
マスコミを賑わした「死体なき殺人事件」の真相を見抜いたのは、
長年培った「看守の勘」だった。
刑事になるという夢破れ、留置管理係として職業人生を閉じようとしている、近藤。
彼が証拠不十分で釈放された男を追う理由とは(表題作)。
自叙伝執筆を請け負ったライター。家裁調停委員を務める主婦。
県警ホームページを管理する警部。地方紙整理部に身を置く元記者。
県知事の知恵袋を自任する秘書。
あなたの隣人たちの暮らしに楔のごとく打ち込まれた、謎。渾身のミステリ短篇集。
短篇の名手の本領発揮、人生の一瞬を切り取る渾身の小説集。
主人公は日の目を見ない凡人や、この道一筋の苦労人。
地味な作風。横山秀夫さんが書く小説の特徴です。
ごく普通に生きてきた人が謎と向きあいます。
息づかいが伝わる人物描写。綿密なトリックが秀逸です。
培った「看守眼」横山秀夫さんの濃密で奥深い短編集でした。
目次:看守眼/自伝/口癖/午前五時の侵入者/静かな家/秘書課の男
楽天からも購入できます。
「看守眼」横山秀夫
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書店の煽り文句の通り、「常勝・横山秀夫」。短編の名手・本領発揮の6本。
いや、これもすごいですよ。
登場してすぐに、3Dで浮かび上がるかのような見事な人物描写と、
残酷
ずいぶん前から気になっていましたが…ようやく読みました。 横山秀夫・著『看守眼』
看守眼著者:横山 秀夫販売元:新潮社(2004-01-16) 看守、ルポライター、家裁調停委員、県警警部、元記者、県知事秘書とさまざまな職業の人が主人公となる短編集です。刑事、裁判官、 ...
ここにきて、三男 発熱す。
うちは、だいたい正月にかけて体調をくずすのだよな。
全員インフルエンザになったこともあったっけ。
今回は、軽めではあるかな。
看守眼 (新
推理小説 看守眼 横山秀夫
看守眼
表題作「看守眼」は、テレビ放映されてます。
見た記憶があります。
でも、結末はテレビと本では違うみたい。
よくあることです ...
横山秀夫著 新潮文庫 2004年単行本 2009年文庫化(加筆修正) 横山秀夫の作品を読むのは初めて。映画は『半落ち』『クライマーズ・ハイ』、ドラマは『臨場』を見ているので、初めてと言い
新潮文庫・今月の新刊から、横山秀夫の『看守眼』読了。
書店の新刊コーナーに積んであったのを見て、何となく手に取り、購入してしまった。タイトル、作者、カバー、帯―― ...
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