恋人の浮気を直感ピッコン+泣き落としで突き止めた話、乗ったタクシーが事故を起こし血まみれになった運転手が必死に書いて渡してくれた物とは? 襟足から下の方まで「毛」に対するこだわり、午前二時過ぎの恐怖体験、牛肉を冷蔵庫に入れるのはいいのにハムスターの死骸を入れるのはなぜ嫌なのかという哲学的考察などなど、人気作家の摩訶不思議な頭の中と、世界の摩訶不思議な人間たちの姿が垣間見られる???エッセイ集。
夏のひたすらロマンティックは模様のあれこれ、入り口に、どうぞどうぞ。
週刊新潮連載エッセイ「オモロマンティック・ボム!」をまとめたものの1冊目。
日々の出来事を川上さんの視点で切り取って、あれこれ考えを紹介しているエッセイ集。
リズム感の良さや意表をつく単語の選択に、頭の中で音読すると思わず楽しくなります。
あとがき、連載開始に向けた編集者とのやりとりの話のかみ合わなさが漫才のようです。
これまでの考現学とか、深く世相を斬るという感じの内容ではないのが新鮮。
川上未映子さんのパーソナリティーのファンや、彼女の話を聞いたことがない人は、
こうした楽しみを見い出しにくいかもしれない、とも思います。
「夏の入り口、模様の出口」川上未映子さんの独自の視線が楽しいエッセイです。
楽天からも購入できます。

「夏の入り口、模様の出口」川上未映子
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週刊誌で連載されたものをまとめた川上未映子さんのエッセイです。
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ずっとダレンシャンやライトノベルや専門書を読んでいたので、久しぶりの文学です。
久しぶりなら、慣れてる好きな人のものを読もうと思って、川上未映子さんを選んでみたよ。
永井均さんの哲学系の本を読んだりしていたので、未映子さんも遠からず、って感じですんなり読めて楽しかったです。
そこで思うのだけど、未映子さんの...
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