わたしにとっての南三陸町は、その母子の輝きそのものである。
町の記憶は匂いや光や言葉とともに、
あの筆舌に尽くし難い圧倒的な生命力と分かちがたくわたしのなかにある。
津波にも地震にも奪いきれないものが、わたしたちのなかにはある。
週刊新潮連載エッセイ「オモロマンティック・ボム!」をまとめたものの2冊目。
週刊新潮の連載が多く、一部、震災直後の時期の日経夕刊のエッセイも加えています。
どのような力をもってしても「奪われないもの」とは何か。
今の時代をより深く考えるために、震災後の今、この本を読んでみました。
深刻な話ばかりではなく、作者のファンにはお馴染みのつい笑っちゃう話も多いです。
人がはっきり言えない感覚、市井の感覚、でも独自の色を出しているのがいいです。
「ぜんぶの後に残るもの」川上未映子さんの新鮮な表現が特徴のエッセイ集です。
楽天からも購入できます。

「ぜんぶの後に残るもの」川上未映子
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週刊新潮 「オモロマンティック・ボム!」2010年4月22日号~2011年5月12日号。
日本経済新聞「プロムナード」2011年3月31日~2011年4月28日。
震災直後に掲載されたものもあり、著...
スマホにしてからだと思いますが、
著者のことを頻繁にググるようになりまして、
本のことのつもりが、やはり最初に目に入るのは「著者 wiki」。
あ~この作家、自分より年上なの?とか、えっ?年下!と、
まぁ年齢を気にしてしまうのは、体育会系で育った悪い癖と思っとります。
そんな中ですが、川上女史は年齢も割と近く、考え方?思っていること?何だかとっても近い気がして、
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