漫画家の小日向アユコ(本名・佐々岡鮎子)は
30年ぶりに高校時代を過ごした岡山県にやってきた。
母校の女子高で講演会をするためだ。
講演会前々日、この機会にと高校の同級生たちが同窓会を開いてくれた。
そこでアユコは30年ぶりに親友の武美と再会する。
武美は母校の教師になっていた。アユコを招いたのも武美だという。
実は30年前、アユコと武美には忘れられない思い出があった。
1980年、岡山――。
東京から引っ越してきたばかりの佐々岡鮎子はクラスに友達がいない。
心の支えは、かっこよくてギターもうまい大学生の彼、ヒデホくんだった。
ところが、二人を主人公に描いた恋愛マンガを、クラスの秋本武美に見られてしまう。
美人で勝気な武美に、鮎子はいつもからかわれていたのだ。
しかし、武美は物語の続きを読みたがって……。
かけがえのない友だちに会いたくなる、感動の物語。
恋愛ものであり学生ものであり、女の生き方系も含めた内容です。
高校時代の友情や恋愛にあこがれる気持ち、あの頃の思い出を素敵に描いています。
こんな青春いいですね。将来の夢が一杯に広がっていて、とても楽しい本です。
最近のティーンエイジャーの話って、胸が塞がるように重苦しいものが目立っています。
どうやって月日を我慢してやり過ごそうかというものが多いので、ため息が出ます。
この本はある意味少女まんがのような、若者らしい展開で、よかったです。
しかし、なぜこんな終わり方にするのかなぁと疑問。最後の部分はもったいないです。
ちなみに「でーれー」とは岡山弁で「どえらい」「ものすごい」という意味です。
「でーれーガールズ」原田マハさんのじんわり心にしみてくる物語でした。
楽天からも購入できます。

「でーれーガールズ」原田マハ
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「でーれーガールズ」 原田マハ 祥伝社 以前、新聞でこの本を知り、本屋さんで
(物語)
高校一年生。東京から転居して、岡山の白鷺女子高等校に入学した佐々岡鮎子は、漫画を描くことに熱中する少女。描いていたのは、自分の恋への思いや理想の男性像を、作中
たくさん読まれているんですね。
私も本が大好きなので、また寄らせていただきます。
私もトラックバックさせていただきました。