柏木夏美は、デビューを目前に控えた事務所期待のミュージシャン。
フェイスプロモーション期待の新人だ。
けれど、本格的なロックミュージシャンを志向する夏美と、
事務所の思惑は微妙にずれている気配。
ビジネスモードな大人たちとは噛み合わないことばかり。
直情径行で妥協を知らない夏美に、マネージャーの宮原祐司は振り回されっぱなし。
そんな中、夏美にある二世タレントのお嬢様
人気女性ミュージシャンとのコラボレーションの話が舞い込んで…。
性格も音楽性も天と地ほど違う異色コンビの命運は?
痛快で爽やかな青春エンタテインメントの傑作が、響き渡る。
前作既読。ミュージシャン夏美の成長を本人とマネージャー祐司視点で描く青春小説。
夏美のデビューする方向性を話し合うのですが大人の事情で思っていたようには進まず、
夏美が毛嫌いしている島崎ルイのバックバンドのギタリストを頼まれるストーリー展開。
最初の方は、夏美パートでは19歳女子が全開だったので、読みにくかったです。
祐司パートと交互のため、段々と読み慣れていきました。
楽曲づくり、スタジオやスタッフの手配、打ち合わせ、録音といった音楽活動。
リアリティあふれる作り手の内情を垣間見ることができます。
冒頭では、どこか独りよがりな夏美、弱々しい印象を受けていたルイ。
夏美とルイがレンタル楽器店で時給250円でバイトするところから変わっていきます。
音楽業界のディテール、主人公が成長していく過程が今風です。
困難な状況に陥りながらも前だけを向いて進んでいく夏美に沢山の元気をもらいました。
スーッと読めて爽快な、スピード感あふれるエンタテインメントとして楽しめました。
「ガール・ミーツ・ガール」は「夏美・ミーツ・ルイ」で「ルイ・ミーツ・夏美」物語。
直情型の夏美と、情熱を内に秘めたルイが対照的で面白かったです。
続編が出れば読みたいと思いますし、映画やドラマでも楽しめそうです。
「ガール・ミーツ・ガール」誉田哲也さんの読後感が爽やかな青春音楽小説です。

楽天からも購入できます。


「ガール・ミーツ・ガール」誉田哲也
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ガール・ミーツ・ガール(2009/04/21)誉田 哲也商品詳細を見る プロのアーティストとして歩き始めた夏美、苦労しつつも「自分の音楽」を貫いていこうとする彼女に突然、人気歌手島崎ルイとのコラボレーション依頼が舞い込んだ。 そんな話。
僕は続編って基本的に嫌いじゃないです。続編のほとんどの作品は第1作目の出来にはか
誉田哲也さんの文庫本「ガール・ミーツ・ガール」を読み始めです。(光文社文庫)
疾風ガールの続編、、、
と言っても、それ自体読んでないが、青春小説読了。
ガール・ミーツ・ガール (光文社文庫)誉田 哲也 光文社 2011-12-08売り上げランキング : 174609Amazonで詳しく見る by G-Tools
ストロベリーナイトやジウから入ったもので、
同じ作家が書いた作とは到底思えず。
とは言え、どんなカラーの作品もきっちり読ませる技術とい...
誉田哲也著 2009年光文社刊行 初出 2005年〜2006年「新潮ケータイ文庫」『疾風ガールⅡ』 『疾風ガール』の続編。独り立ちした夏美がルイと知り合い、また一つの壁を超える音楽+青春物語。剣道+青春物語が『武士道』シリーズで、夏美とルイの関係は香織と早苗の関係と全く
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