東京郊外の美術館を舞台に繰り広げられる、学芸員たちのアツくてちょっとホロっとくる、
知られざるお仕事の物語。著者最高傑作!
学生時代は応援団に在籍していた変わり種学芸員の今田弾吉。
東京郊外の公立美術館に勤める彼は、職員の中で一番下っ端。
個性豊かな先輩たちにコキ使われながらも、
「上の命令は絶対」という応援団精神を発揮して、
目の前の仕事に追われる日々を送っていた。
自ら企画立案した美術展の実現なんて遠い夢。
しかし美術品専門運送会社の美人社員・サクラとの出会いと、
応援団の大先輩からある一枚の絵を鑑定依頼されたことが、
弾吉の心に、何かのスイッチを入れたのだった。
この作家さん恒例のお仕事小説。今回は公立の美術館で奮闘する学芸員さんのお話。
今まで通り、過去の作品と色々リンクしていて、読んでいてとても楽しいです。
いつもさらっと読めるのはこの作家さんの愛すべきところではあるのですが、
ただ、今回は仕事の話をあまり深く掘り下げていないような気がしてしまいました。
もう少し「奮闘」をしっかりみせて欲しかったなぁというのが正直なところ。
なんとなくこの作家さんの割には浅い作りで盛り上がりに欠けたという感じです。
これから頑張るぞ!みたいなところで終わってしまったので、残念。
もしかしたら続編があるのかな?。「展覧会絶賛開催中」とか。それなら嬉しいです。
懐かしい面々のその後を見ることができるので、山本幸久ワールド好きには一読推奨。
弾吉の「展覧会いまだ準備中」山本幸久さんの展覧会シリーズ?続編に期待しています。
楽天からも購入できます。

「展覧会いまだ準備中」山本幸久
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山本幸久 「展覧会いまだ準備中」
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あらすじ
学生時代は応援団に在籍していた変わり種学芸員の今田弾吉。
東京郊外の公立美術館に勤める彼は、職員の中で一番下っ端。
個性豊かな先輩たちにコキ使われながらも、
「上の命令は絶対」という応援団精神を発揮して、
目の前の仕事に追われる日々を送っていた。
自ら企画立案した美術...
山本幸久著。
今度のお仕事の舞台は美術館。
学芸員の裏舞台の大変さが描かれてますが、それよりも、主人公が醐宮さんの
元彼という情報にインパクトがありすぎでした。
そのせいもあってか、なんか中途半端な印象です。
幽霊の存在も意味がよく分からないし。
展覧会いまだ準備中(2012/12/18)山本 幸久商品詳細を見る
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