文武両道の超名門私立校・国分学園に奇跡的に合格、
憧れのバスケ部に入部届を出したジュンペー。
ところが、3年生が不祥事を起こして1年間対外試合禁止、
とばっちりを食った2年生は「入部は認めるが、何もするな」と1年生の練習参加を拒否する。
でも、クラスの平均点を下げに下げる「バカ王」ジュンペーには、もうバスケしかない!
1年はバスケ推薦で入学したツルとジュンペーの2人だけになるが、練習に加えてもらうため、
2年とのワンオンワンの勝負を挑むもコテンパンにやられてしまう。
諦めきれないジュンぺーは、「勝てば練習参加、負ければ退部」を賭けて、
改めて2年に5対5の試合を申し込む。決戦は8月31日。
ジュンペーは、まずメンバーを集めようとするが、
気の利いた奴はとっくに別の部に属してしまっている。
果たして、どうなる??
高校球児を描いた『1985年の奇跡』で人気を博した著者が描く、
高校バスケを舞台にした、笑い溢れる爽やか青春小説。
高校生の青春物語ですが、少々変わった設定にしたかったんでしょう。
無茶苦茶な設定についてはツッコミどころが多すぎて、もはやスルーです。
でも主人公のバスケにかける思いが純粋に描かれていて結構楽しく読めました。
メンバー集めにもジュンペーの奮闘が伝わります。果たして試合に勝つことは出来るのか。
バスケって体育の授業で受けたくらいでしたけど、結構面白いスポーツですね。
1年のバスケ部6人と顧問の先生がとても愛くるしく、爽やかな気分にひたれます。
懐かしいようなほろ苦いような、この歳になってこそ感じる、心地いい読後感です。
タイトルのアリウープっていうのも初めて知りました。シュートの技の1つなんですね。
高いパスを空中でキャッチしてそのままシュートするって確かにすごい。
対外試合禁止が終わり、2年生と一緒に公式戦に挑む続編を読みたいです。
「ぼくたちのアリウープ」五十嵐貴久さんの爽やかでベタで読みやすい青春小説です。
楽天からも購入できます。

「ぼくたちのアリウープ」五十嵐貴久
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