情報操作から医療を守れ! 医療の敗北は「市民社会」の敗北だ。
海堂尊のベストセラー医療小説『螺鈿迷宮』主人公の
医学生・天馬大吉らが日本医師会に乗り込んだ!
そこでわかった本当の真実とは・・・?
日本医師会常任理事と、勤務医でありAiの提唱者であるベストセラー作家による一冊です。
日本の医療と日本医師会について、攻撃していると考える国家行政とメディアへの提言。
常につきまとう、開業医の利益団体、診療報酬引き上げを狙う圧力団体などのイメージ。
医療の発展を妨害、勤務医の過酷な待遇が改善されない等々、メディアが繰り返す論点。
その一つひとつ反論し、この情報を繰り返し報ずるマスコミの意識と知識の構造を告発。
日本医師会という組織を一般国民、医師会未加入勤務医、医大生などに分ってもらうため、
日本医師会側から書かれたものです。個々の反論には大いに頷けるものがありますが、
実質的にこの論点は国民・患者向けには仕上がっていないみたいです。つまり、
医師特に勤務医師の間にある反日本医師会感情への回答の書と言えそうな内容です。
医療を受ける側として読み解けるのは、無理な要求をしても今の現状で叶うことはないし、
さらに悪い状態になり、結果としてまともな医療が受けられなくなる可能性があること。
医者や医師会を悪者にしても何も解決しない。むしろ将来的に自分たちが苦しくなりそう。
現状の医療の問題点を知り、将来どういった医療政策を選択すべきか考えさせられます。
書名『医療防衛』は日本医師会はまさに国民のため医療を守っているという意図でしょう。
「医療防衛」海堂尊さんの医師会自らによる「日本医師会解体新書」といえる一冊です。
楽天からも購入できます。

「医療防衛 なぜ日本医師会は闘うのか (角川oneテーマ)」海堂尊、共著・今村聡
- http://1iki.blog19.fc2.com/tb.php/2300-3b593ac1
トラックバック
コメントの投稿