人生、まだ、続いていくから。裏稼業コンビ「溝口」と「岡田」をめぐる全五章。
人生の<小さな奇跡>の物語
夫の浮気が原因で離婚する夫婦と、その一人娘。
ひょんなことから、「家族解散前の思い出」として〈岡田〉と名乗る男とドライブすることに
──(第一章「残り全部バケーション」)他、五章構成の連作集。
別々の話が読み進めていくと繋がっていく伊坂幸太郎さんお得意の連作短編形式です。
特に今回は読みやすい感じ。エンターテイメントに徹していて清々しい気がしました。
会話もテンポよく弾んで、キャラクターのやり取りがお洒落。
センスのいい映画を観ているみたいにスタイリッシュで小気味いい展開。
どの話も軽快な筆致で爽快感があり、相変わらず読んでいて楽しかったです。
物語がいつものように徐々に繋がっていくのも伊坂幸太郎さんらしくてよかったです。
1章の表題作は「Re-born はじまりの一歩」というアンソロジーで既読でしたが、
あの話がこんな風に広がり、伏線を張って収束してくるとは思いませんでした。
複雑なことを考えなくても楽しめる内容で、短いのでラストまで一気読みです。
溝口&岡田コンビの活躍。特に最終章が良かった。他の作品でまた再会したいです。
人生の「残り全部バケーション」伊坂幸太郎さんの本領発揮で魅力満載の短編集です。
楽天からも購入できます。

「残り全部バケーション」伊坂幸太郎
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伊坂 幸太郎さんの単行本「残り全部バケーション」を読みました。&nbsp;&nbsp; わたしの感想を始め、あらすじや好きなことば、作品間リンクなどを書きました。「伊坂 幸太郎さんの本を読む」の「残り全部バケーション」のページはこちらです。ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方、ネタバレを希望されない方は、ご注意ください。どうぞ、コメント欄をご利用くださいま...
残り全部バケーション 作者: 伊坂幸太郎 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2012/12/05 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 15回 この商品を含むブログ (46件) を見る いいんじゃないのぉ〜。これは伊坂節たっぷり。 伊坂好きな人だったら、きっと好きな作品なんじゃない
「残り全部バケーション」 伊坂幸太郎 感想
詐欺師の溝口が巻き込まれた、あんな出来事やこんな人物。短編5編が収録された連作短編集です。
「残り全部バケーション」
解散寸前の家族と謎のドライブを楽しむことになった溝口と岡田。
「タキオン作戦」
虐待を受けている少年に出会った溝口と岡田。どうやって?タイムマシンを使って!?
「検問」
検問にひっかかり、詰まれてい...
伊坂幸太郎「残り全部バケーション」を読了しました。
彼のお得意のギャングものの短編集です。
ですが、少しずつ物語がリンクしておりますし、
名言もそこらにちりばめられており、
伊坂ワールド全開でなかなか楽しかったですね。
個人的には、すっとぼけた感じの溝口に
好感を持ちました。
以下ネタばれなので「続きを読む」から・・・。
伊坂幸太郎著 2012年集英社刊行 以下五章で構成される連作短編集。 第一章 残り全部バケーション 第ニ章 タキオン作戦 第三章 検問 第四章 小さな兵隊 第五章 飛べても8分 「第一章 残り全部バケーション」は『Re-born はじまりの一歩』に掲載された作品。「第五章 飛べて
先日本屋で見つけました。
伊坂幸太郎作品です。
残り全部バケーション伊坂幸太郎集英社発売日:2012-12-05
今回は短編集なのですが、
お決まりの連鎖短編なのです。
これまでにもあ ...
残り全部バケーション(2012/12/05)伊坂 幸太郎商品詳細を見る
最近、伊坂さんしか読んでないな。。
伊坂さんだけは夢中になってしまいますね。
これも2か日ぐらいで読んじゃった。
伊坂さんお得意の最後に繋がる感じ。
でもそれぞれの話がそれぞれ途中な感じで気になった。
それはそれぞれ想像にお任せしますという感じなのかな?
軽い感じで読めたけど、最近軽いのが多い気がするの...
プロットをどう考えるのかを聞いてみたい作家の筆頭・伊坂幸太郎。
今作も一読巻置くあたわずで楽しめた。
残り全部バケーション(2012/12/05)伊坂 幸太郎商品詳細を見る
悪事の下請けをしている溝口と岡田が活躍する連作短編。
その魅力の一つはキャラクターの造形だ。
伊坂さんの小説は神様の視点で書く作者の意図がほの見えてふと醒めてしまうところが欠点だと思っていたが、この...
「伊坂幸太郎」の連作短篇作品『残り全部バケーション』を読みました。
[残り全部バケーション]
『火星に住むつもりかい?』、『夜の国のクーパー』に続き、「伊坂幸太郎」作品です。
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当たり屋、強請りはお手のもの。
あくどい仕事で生計を立てる「岡田」と「溝口」。
ある日、「岡田」が先輩の「溝口」に足を洗いたいと打ち明けたところ、条件として“適当な携...
お返事が遅くなり申し訳ありません。
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