皆川博子と宇野亜喜良コンビによる、美しく、怖い物語。
マイマイは、小さい小さい弟、ナイナイをみつけた。
マイマイは、ナイナイをこわれた自分の右目にいれて、そっと右目をあけてみる。
すると、そこには不思議な世界がひろがっていた。
この内容は怪談と言うよりは、ダーク・ファンタジーのような気がします。
解釈を強制しない描き方が読み手によって好き嫌いを分ける感じです。
この不思議で恐ろしい物語と宇野亜喜良さんのシュールな絵がとてもあっている印象です。
美しくも独特な絵の力が加わって薄気味悪い余韻を残し、心から離れていきません。
最後も果てしなく続く海に閉じ込められてしまうような恐ろしく素敵な感覚に陥りました。
シュールで恐ろしいお話が好きな方はきっと気に入ると思います。
一般的な怪談とは違う感じもありますが、こんな絵本がもっともっと増えて欲しいです。
「怪談えほん2マイマイとナイナイ」皆川博子さんのシュールで風変わりな怪談絵本。
楽天からも購入できます。

「怪談えほん (2) マイマイとナイナイ」皆川博子・宇野亜喜良/絵
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