偏読、雑読、併読、積ん読―楽しみ方いろいろあります。
年間300冊の本を読み、読書家で知られる女優の初エッセイ。
子ども時代の読書体験、児玉清さんとの出会い――いつも、そこに「本」があった。
遠藤周作、東野圭吾、村上春樹、山本文緒など、
大好きな「物語」の世界で想像の翼を広げ、
ときに「今を生き抜く」ヒントが詰まった話題のノンフィクション、ビジネス書など、
実用書の数々を手に取り、現実をかみしめる。
本書は毎日新聞本紙連載された読書エッセイと「週刊エコノミスト」に連載された
3年半に及ぶ読書日記を中心に、選りすぐりの約100冊の本への想いを綴った。
女優であり、作家、脚本家として物語を紡ぐ、著者の感性と日常がみずみずしい。
「読書」という営みからあぶり出される女優の素顔が詰まった珠玉の初エッセイ。
不安な時ほど、その存在がしみる
大阪から上京して初のひとり暮らし。
休日は、朝起きてから夜寝るまで一人きりで「あれ、今日一言もしゃべらなかったな」という日もありました。
ある日、さみしさにたえかねて、すがる思いで本屋へ行き、 貪るように本を読みました。
パリパリに乾いたふきんのような心が、文字の泉に浸り、徐々に柔らかくなっていくのを感じました。
その時「本はわたしの心の友達」と確信しました。(まえがきより)
〔もくじ〕
I ホンのひととき(エッセイ)
II 読書日記 2011~2014
III 書評の本棚
<掲載書籍一覧付>
<装幀>クラフト・エヴィング商會
読んでみたくなる本がたくさん紹介されていました。
同じ本好きにとって、とても共感できる内容です。
大の読書家の、中江有里さんの読書に対する真摯さが伝わってきます。
いろいろな本の感想文を読んでいるうちに、もっと本を読みたい気持ちになりました。
中江有里さんの本に関するエッセイは読みやすくて、文章が上手だなあと思います。
この本で特に面白いのは読書日記。中江有里さんの読書を追体験しているような感じです。
小説だけでなくエッセイやノンフィクションなど、ジャンルも多種多様。
中江有里さんは本当に多読なんだなあと思います。何を読むか迷った時にこの本を読めば、
自分の普段の読書傾向とは違う、新たに読みたくなる本が見つかるのではないでしょうか。
こよなく本を愛する人へおすすめです。
「ホンのひととき」中江有里さんの本への真面目さと愛情があふれているエッセイです。
楽天からも購入できます。

「ホンのひととき 終わらない読書」中江有里
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