医師の話ではない。人間の話をしているのだ。
栗原一止は夏目漱石を敬愛し、
信州の「24時間、365日対応」の本庄病院で働く内科医である。
写真家の妻・ハルの献身的な支えや、頼りになる同僚、
下宿先「御嶽荘」の愉快な住人たちに力をもらい、日々を乗り切っている。
そんな一止に、母校の医局からの誘いがかかる。
医師が慢性的に不足しているこの病院で一人でも多くの患者と向き合うか、
母校・信濃大学の大学病院で最先端の医療を学ぶか。
一止が選択したのは、本庄病院での続投だった(『神様のカルテ』)。
新年度、本庄病院の内科病棟に新任の医師・
進藤辰也が東京の病院から着任してきた。
彼は一止、そして外科の砂山次郎と信濃大学の同窓であった。
かつて“医学部の良心"と呼ばれた進藤の加入を喜ぶ一止に対し、
砂山は微妙な反応をする。
赴任直後の期待とは裏腹に、進藤の医師としての行動は、
かつてのその姿からは想像もできないものだった。
そんななか、本庄病院に激震が走る。
編集担当者からのおすすめ情報
読んだ人すべての心を温かくする、
36万部突破のベストセラーに、第二弾が登場します。
第一弾は櫻井翔、宮崎あおいの出演で2011年全国東宝系にて、映画化!
2010年本屋大賞第二位。
その前作を遙かに超える感動を、お届けします。
神様のカルテの続編です。
新展開のひとつは、大学病院からイチ先生の学生時代の親友進藤先生が来たこと。
本庄病院になじむまでの、いろいろな病院内外での空気を描きます。
学生時代からの友人医師が展開する、熱くてチグハグだけど爽やかな友情ストーリー。
もうひとつの新展開は病に倒れあっけなく亡くなる古狐先生。親友大狸先生の心情は。
大人の人生の深い人間模様をリアルに描写して、切なく、哀しく迫ります。
リズミカルに面白げに描かれているイチ先生と友達の会話も、良かったと思います。
ハルさんも変わらず素敵な奥様で、出てくるといつも一服の清涼飲料水。
信州の厳しく豊かな自然の描写もさらにレベルアップし読み手を引きこんでくれます。
医療の現場の過酷さも、実際の医師ならではのリアル感があり充分に伝わってきます。
終末医療に「ただ命を長らえさせることではない」と心で対峙する姿勢。
旅立つ患者さんの手を包み、その温もりで心に寄り添うことを忘れない。
そうしながら、さらに治療方法に苦悩・奔走するイチ先生の姿に胸を打たれます。
じわじわきて、ゆっくり涙が溢れます。殺伐とした世の中でも希望が見えてくるお話。
素敵な人ばかりで少々「できすぎ」かもしれないけれど、小説だからできることかも。
安曇野の綺麗な風景とともに、一生懸命今を生きるイチ先生に感動しました。
夫婦の愛情、地域医療問題、信州の山々、夏目漱石(笑)と様々な面を持つ素晴らしい物語。
イチ先生とハルさん夫婦の穏やかで地に足を着けた生き方、温かさが作品全体に漂って
読んだ後にまたまた、いい人達に出会えたという気分にさせてもらえました。
前作よりも理解でき、面白く、インパクトも強く残ってこの小説がより好きになりました。
映画は(敬称略)櫻井翔、宮崎あおいの他、藤原竜也、柄本明、原田泰造、要潤、吉瀬美智子、
池脇千鶴、朝倉あき、西岡德馬、濱田岳、吹石一恵、市毛良枝の顔ぶれで素敵でした。
「神様のカルテ2」夏川草介さんの爽やかで美しい物語。読み終わった後が爽やかでした。

楽天からも購入できます。



「神様のカルテ2」夏川草介
神様のカルテの3も読みました。
こちらも読み応えありましたよ。
映画の作品はごらんになりましたか?
映画もなかなかいい雰囲気に仕上がってますよ(゚∇^d) グッ!!