泣き叫ぶことしかできなかった、あの朝。
二度と大切なものをなくさないように、あたしは強くなりたい。
「生きて、生きて、生きぬくんや!」1995年、神戸市長田区。
震災で両親を失った小学一年生の丹華(ニケ)は、兄の逸騎(イッキ)、
妹の燦空(サンク)とともに、医師のゼロ先生こと佐元良是朗に助けられた。
復興へと歩む町で、少しずつ絆を育んでいく四人を待ち受けていたのは、
思いがけない出来事だった―。
少女の強く切なる祈りが起こした、やさしい奇跡。
『楽園のカンヴァス』の著者が長らく温めてきた、心ゆさぶる再生の物語。
阪神淡路大震災でパン屋を営んでいた父母を、一度に亡くした幼い三人の兄妹。
身寄りが無く震災孤児となった兄妹を引き取り、育ててくれた心療内科医師、ゼロ先生。
葛藤がありながらも、健気に生きていく少女の足跡と思って読み進んでいきました。
震災を題材にした小説は好みではないのですが、それでも本を読んでいる間、
震災で起こる悲劇は被災者の姿と重なり、何度も哀しい涙が溢れました。
希望を捨てず前向きに行動する主人公や、ゼロ先生の姿は感動の涙を誘いました。
ファンタジー部分は主人公の成長の象徴であり、ストーリーに融和していると感じました。
「翔ぶ少女」原田マハさんの、お互いを思いやる想いの深さに心を打たれた一冊です。
楽天からも購入できます。

「翔ぶ少女」原田マハ
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原田マハさんの最新作。
阪神淡路大震災で被災した3きょうだいと、彼らを引き取ったゼロ先生が
前を向いて生きていく、再生の物語。
しょっぱなから泣きました。
震災で目の前で炎にのみ込まれて行く両親を助けることができなかった場面から
もう、泣けて泣けてタオルハンカチぐしょぐしょですウゥッ・・・(´;ω;`...
12~13日。 これは~、ファンタジーになるのかな? それとも少女の成長物語・・・? 1995年、神戸市長田区。 震災で両親を失った小学1年生の丹華(ニケ)は、 兄の逸騎(イッキ)、妹の燦空(サンク)とともに、 意志のゼロ先生こと佐元良是朗に助けられ育てら…
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佐元良丹華って読めないっしょ!?
感想はこちら⇒くりきんとんのこれ読んだ
◇生き抜くことを選んだ少女のやさしく力強い再生の物語。
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夢の様な現実のような心がフワッとするような導入部。しかし、そのや
さしい気分は一瞬のうちに破られてしまう。これは神戸の震災でパン屋を
営む両親を亡くした仁華(ニケ)という少女の話だ。...
ファンタジー部分がとっても可愛くてステキだなって
思って読みました(*´∀`*)