岩井志麻子と寺門孝之が導く、妖しく美しい世界――
ぼくはオバケなんかこわくない。
ともだちみんながこわがるふるいそうこに、ぼくはひとりではいった。
するとそこには…。
怪談えほんシリーズ第7弾。
じわじわくる怖さが独特です。
怪談をいくつも読んできた大人なら心霊スポットに行く怖さや無謀さは解ることでしょう。
でも子供は怪談を知らないことが多く、男の子は勇気があること、強いことを示すために、
特に、こういうことをしてしまいがち、ということをよく表しています。
小学校の使われなくなった倉庫でのこと。
女の白い足の幽霊に出会った男の子の恐怖体験を描きます。
幽霊が「女の白い足」であること以外は割とオーソドックスな怪談話です。
ただ、女はなぜ幽霊になったのか、なぜ倉庫にいるのかはわからないままです。
女の白い足についての説明が一切ないので、いろいろな想像が膨らみます。
もしかして、男の子が大人になる時期の成長を描いたりもしてるのかも。
女性の足に好奇心を持ってしまうかも。そう思うのは考えすぎでしょうか。
「おんなのしろいあし」岩井志麻子さんの怖い物語に色っぽい絵が、ぴったりです。
楽天からも購入できます。

「おんなのしろいあし」岩井志麻子
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