Entries

千年樹 荻原浩

装丁は松田行正+日向麻梨子。「小説すばる」掲載に加筆修正の短編集。
・萌芽:襲われて妻子と共に逃げる国司の公惟。いじめから自殺を計る星雅也。
・瓶詰の約束:空襲で宝物を隠す誠次。園児とタイムカプセルを埋める加奈子。
・梢の呼ぶ声:遊郭から逃げて長内を待つきよ。恋人の博人を待つ啓子。
・蝉鳴くや:台所組舌役で追い込まれ切腹の忠之助。木を切り刻む教師岡田。
・夜鳴き鳥:母親を殺したかもと悩む盗賊のハチ。堀井の命令で穴を掘るケンジ。
・郭公の巣:女児出産で絶望的なトミ。迷い込んだ一家、純子の寿久への相談。
・バァバの石段:結婚相手を親が決めた昭子。祖母の病床に駆けつけた真樹。
・落枝:幼なじみのクラを助ける千代丸。市役所勤めでくすの係りの星雅也。

日方神社の境内に立つ、樹齢千年のくすの巨樹。
その傍らで幾歳月繰り広げられてきた人間達の生と死のドラマ。
過去と現在、それぞれ交互に描かれるふたつの物語の多様な繋がり。
荻原さんが紡ぎ出す数々のイマジネーションに驚きました。
過去の話は生死に関わる壮絶なものが多く、
リアルで痛々しく救いがなくて恐ろしさも。
平和なはずの現在も人それぞれに抱える悩み苦しみ悲しみ、そして喜び。
時代がどれだけ変わっても繰り返され続いていく日々の営み。
普段は忘れがちな短い命の儚さや輝きさえも宿っている気がしました。
「萌芽」が衝撃的でした。「バァバの石段」が好きです。プロセスって大切ですね。
関連情報 荻原浩の読了本
・・四度目の氷河期 荻原浩
・・サニーサイドエッグ 荻原浩
・・さよなら、そしてこんにちは 荻原浩
千年樹
千年樹 荻原浩
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://1iki.blog19.fc2.com/tb.php/239-c37ab147

トラックバック

[T2183] 千年樹*荻原浩

☆☆☆☆・ 千年樹荻原 浩 (2007/03)集英社 この商品の詳細を見る木はすべてを見ていた。ある町に、千年の時を生き続ける一本のくすの巨樹があった。千年という長い時間を生き続ける一本の巨樹の生と、その脇で繰り返

[T2184] 荻原浩『千年樹』

全8話からなる連作短編集。

[T2185] 千年樹   ~荻原 浩~

千年間生き続けた巨大なくすの木。その萌芽から伐採されるまでの千年間でくすの木が見続けてきた人間たちの物語。全8話からなる連作短編集。1篇の中に二つの時代の話が交互に入るのだけど、その二つの時代の話が

[T2186] 千年樹 〔荻原 浩〕

千年樹荻原 浩 集英社 2007-03売り上げランキング : 8347おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools≪内容≫木はすべてを見ていた‥。ある町に、千年の時を生き続ける一本のくすの巨樹があった。千年という長い時間を生き続ける一本の巨樹の生と、その脇で繰り返...

[T2187] 「千年樹」荻原浩

千年樹荻原 浩百段の石段を登った高台にある、今は荒れ社となった神社。その神木だといわれている樹齢千年を越えるといわれている巨大なくすの木。くすの木の下で起こる「現在」と「過去」の出来事。ジンワリと恐ろしいというのか、読み終わった後にいろんな影像が頭の中に

[T2189] 『千年樹』荻原浩

千年樹荻原 浩 2007/3/30発行 集英社 P.299 ¥1,680★★★★★ 大きな木を眺めていると、ときどき寿久は思うことがある。生物として彼らのほうが人間より格上なのではないかと。彼らの一族は、人類が誕生するずっと前からこの地上に君臨してきた。人

[T2200] 千年樹

木はすべてを見ていた――。ある町に、千年の時を生き続ける一本のくすの巨樹があった。千年という長い時間を生き続ける一本の巨樹の生と、その脇で繰り返される人間達の生と死のドラマが、時代を超えて交錯する。集英社HPより樹齢千年という楠の大木の前で繰り広げられる人

[T2211] 『千年樹』

今日読んだ本は、荻原浩さんの『千年樹』です。

[T2217] 千年樹 荻原浩

樹齢千年を超える楠の木の周りで起こった数々の事件。樹の萌芽から伐採までの時代を行き来しながら綴られた連作八編。現代に近い時代の話と、それよりも過去に遡った話が並行して綴られるも、どちらの話も似たような状況で展開、時空を超えても人間という生き物はいつで...

[T2289] 千年樹

千年樹荻原 浩 (2007/03)集英社この商品の詳細を見る日方神社の境内の樹齢およそ千年の巨大なくすの木。そのくすの木が見てきた過去・現在の様々なドラマ。その木にによって命を助けられる者あり、その木の下で待ち続ける

[T2594] 千年樹 荻原浩 集英社

樹齢千年を越す、楠をめぐる物語。過去と今が交錯し、その「場」の中で時空が繋がり、人々の様々な感情にリンクしていく。葉ずれのざわめきと共に、過去と現在が交錯する・・。千年の時を、ただじっと生きる「樹」の強さに対する畏怖の念。底知れなさに対する恐れが、物語に

[T2618] 千年樹(荻原浩)

千年を生きたクスノキの下で繰り返された人間達のドラマ。

[T3140] 「千年樹」荻原浩

どうした荻原浩?!重たく、邪悪な気すら感じるお話でした。★★★☆☆短編集のような、長編のようなお話です。こういうの、連作短編集っていうんでしょうかね。1つの木を中心にして、時代も人も交錯します

[T3574] 千年樹 荻原浩著。

どなたかのブログでよさそうな感触を得たので借りてみました。 うんうん、結構好き。冒頭の、部下?の謀反によってアキレス腱を切られ、妻子と共に山中に置き去りにされた国司、公惟。幼子を背負い、せめてこの子だけでも、とその思い虚しくくすの木の下で息途絶えた。 そし

[T5244] 荻原浩【千年樹】

中学生の雅也は、悪質ないじめに堪えかねて自殺を考える。大きな木の枝にロープをかけたとき、どこからか歌が聞こえてきた。子供の声だ。 ...

[T5729] (書評)千年樹

著者:荻原浩 千年樹(2007/03)荻原 浩商品詳細を見る 街の高台。神社のほとりに立つ一本の木。長きときを生きる一本の巨樹。その周囲では、...

[T10682] 「千年樹」

千年樹/荻原 浩 荻原 浩さんのユーモアに富む軽快な小説が好きで手に取ったのだが、この本はちょっと違ったものだった。 千年間生き続けたという巨大な楠の木。この”千年樹”が見てきたいろんな時代の人間たちの物語。 8話からなる連作短編集で、「現代」「過去」と

コメント

[C2746]

「萌芽」衝撃的でしたね。
これらのことがすべて同じ場所で起こったことだと思うと
ボディブローを食らった心地になります。
  • 2007-05-17 13:06
  • ふらっと
  • URL
  • 編集

[C2753]

藍色さん、こんにちは。
TBしてみましたが、やっぱり反映されてないみたいですね(汗)どうやら、ふらっとさんのところもダメなので、まだ復旧はしてないみたいですねえ。早く治していただきたいものですよね。ご提案ありがとうございます。そのご提案のようにさせて頂きます。お気遣い、いつもありがとう。私はぼ~っとしてて、気づかずにごめんなさいね。m(_ _)m

[C2754]

藍色さん こんばんは~♪
私も『バアバの石段』が一番好きです~。救いがあるし。
出だしの『萌芽』は強烈すぎで、クラクラしちゃいましたけど(笑)あるサイトさんで、荻原さんのことを「ストーリーテラー」とおっしゃってましたが、まさにその通りかと…。
なかなか読みごたえのある作品でしたね。
  • 2007-05-17 19:06
  • naru
  • URL
  • 編集

[C2756]

私も「バァバの石段」が好きです。
バァバの残した手紙が印象的でしたね。
読んでいて辛かったけれど「瓶詰の約束」の最後に
繋がりがわかったときは涙でした。
  • 2007-05-17 20:22
  • エビノート
  • URL
  • 編集

[C2757]

藍色さん、こんばんは。

「萌芽」は衝撃的でしたね。
すべてはあそこから始まっているんですもんね。

[C2762]

ふらっとさん、こんばんは。
始めの「萌芽」衝撃が強かったです。
そういえば、すべて同じ場所での出来事でした。
積み重なっていくエピソード…まさに後から効いてくるボディブローの重さと苦しさですね。

[C2763]

ERIさん、こんばんは。
TBありがとうございます。やっぱり反映されていません(汗)。ふらっとさんのサイトの「八日目の蝉」が反映されてなかったことと、ほかにウエブリブログの知り合いのかた、おふたりのも同じなので、個別でなく全体的に通らないようになっています。復旧はまだみたいです。早く治していただきたいって切実に思っています。わがままな提案へのご了解、ありがとうございますm(_ _)m。ERIさんはお忙しくて、精度の高い文章に集中されていることがわかってますので気になさらずに。
お手数おかけします。これからもどうぞよろしくお願いします。

[C2764]

naruさん、こんばんは。
『バアバの石段』いいですよね。ちゃんと救いがあってほっとしました。
『萌芽』って強烈すぎで、地に足が着かないような感じがしました。
変幻自在の筆致の荻原さん。まさにおっしゃるとおりの「ストーリーテラー」ぶりでした。
ずっしりとした読みごたえがありましたね。

[C2766]

エビノートさん、こんばんは。
「バァバの石段」よかったですよね。
バァバの残した手紙、ドラマチックで心に残りました。
「瓶詰の約束」の最後との繋がり、とっても感動的でしたね。

[C2767]

ななさん、こんばんは。
始めから衝撃的だった「萌芽」。
先の重苦しさが予想されて、覚悟を持って読み進めていきました。

[C2781]

こんばんは。
全体的に重いお話が多くてちょっと気がめいりました。
でもちょっとほこっとするお話もあって救われました。
巨樹はああいう最後を迎えましたが人のいろんな思いもまたどこかに運ばれていくんですかね。
ちょい怖いですね。

[C2794]

ちきちきさん、こんばんは。
重いお話、多かったですね。安心できるお話も少しだけですがあったので、ほんと救われた感じです。
日方神社のはあの結末でしたけど、あの鳥が運んでいきましたから、どこかでまた人のいろんな出来事を冷厳に見ることになるのでしょう。
…続いていく怖さがありますね。

[C2803]

こんにちは。
私もやっと『千年樹』、読みました~。

重い内容が多かったですが、荻原さんらしい読ませる文章だったのではないかと思います。
それぞれの話がいろいろリンクしているのは後から知りましたが…。(笑)

繰り返される日々の営み、う~ん、考えさせられました。

[C2808]

こんばんは。藍色さん。
どの話も物悲しいものばかりでしたが、とても読み応えのある作品でした。
巨木の圧倒的な存在感、本当に凄かったです。
  • 2007-05-21 21:15
  • ゆう
  • URL
  • 編集

[C2812]

mintさん、こんばんは。
重い内容が多かったですね。
変幻自在の荻原さんのいろんな世界が詰まっていて、読ませる作品でした。
リンクは少しずつさりげなく描かれていたので、まだ気がついてないかもしれません(笑)。
日々の営み…一日一日精一杯生きているか、自分で確認できてないルーズな面はちょっと反省かもです。

[C2817]

ゆうさん、こんばんは。
切なくて悲しいお話、多かったですね。
でもずっしりとした読み応えを感じられました。
まるでそこにあるかのような、巨木の存在感。
圧倒的で重厚で、実際にそこにあるかのようなリアルさでしたね。

[C3351]

こんにちは。
「千年を生きたクスノキの物語」ってことで心温まるお話を想像してたのですが、想像と違って痛々しく救いがないと感じるお話でしたね。思い込みもあったからか、最初の章は特に衝撃的でした。
時代は変わっても人間の営みは基本的に変わらないのだよ、と負の部分を強調して見せられたような気分になりました。

[C3384]

すずなさん、こんばんは。
予想していた内容と違っていたら、ギャップにかなり戸惑いますよね。始まりから衝撃的で読み手に覚悟を求めるようでした。今回かなりダメージを受けられたみたいですね。負の部分が強調されていて気分的に滅入ってしまわれたかも。…何かで気晴らしできるといいんですけど。
ちなみに私があまり落ち込まなくてすんだのは…手塚治虫さんの漫画『火の鳥』で無常観を学んでいたためかも、です。

[C4157]

藍色さん、こんにちはっ♪

う~ん、ちっぽけな人間の愚かさ全開のお話でしたねぇ。
こういうお話もありだろうと思うけど、
やるせない思いだけが残るから、私はちょっと苦手だわ~(^^;)

タイムカプセルから出てきた黒砂糖(だったっけ?)を泣きながらほおばるおじいさんのシーンを印象深く覚えています♪

[C4161]

そらさん、こんばんは。
精一杯の人間の営みが、千年からの視点で冷徹に描かれていましたね。
全然笑いがなかったので、何となく苦行みたいでした(笑)。
あぁ、泣きながら黒砂糖を食べるおじいさん…印象深かったです。

[C4851]

藍色さんのレビューで簡潔に繋がりが書かれてて、そうそう!とうなづきながら見ました。やっぱり過去と現在の話にはつながりがあるんですよね。
やっぱり「萌芽」ですよね。ここから始まったんだ、という千年の月日と、現在の、星少年を助けるためじゃなくて早く死ね、って分かった時の、あのぞぞぞ感が溜まりません。
  • 2007-11-01 23:54
  • じゃじゃまま
  • URL
  • 編集

[C4852]

じゃじゃままさんへ。
過去と現在の話、精妙に繋がっていましたね。お役に立てたみたいでうれしいです。
「萌芽」からの長い年月。見てるだけでなく何かを持ってそうな樹に怖さも感じました。

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

自動更新など

検索とお気に入り

風のようにうたが流れていた DVD-BOX


楽天からも購入できます。
風のようにうたが流れていた DVD-BOX
アマゾンの人気商品
ゲーム、本、おもちゃ、家電・カメラ、スポーツ&アウトドア、ホーム&キッチンのベストセラー1時間ごとに更新
こんな本が売れています。
文学・評論のベストセラー1時間ごとに更新


るろうにほん 熊本へ


米澤穂信と古典部


マスカレード・ナイト


星野源雑談集1


騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編


700番 第二巻/第三巻


コンピレーション・アルバム

蜜蜂と遠雷 音楽集


陸王


追想の探偵


羊と鋼の森


カエルの楽園


また、同じ夢を見ていた


女子的生活


村上春樹とイラストレーター -佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸-


しんせかい


蜜蜂と遠雷


あの家に暮らす四人の女


アンマーとぼくら


コロボックルに出会うまで 自伝小説 サットルと『豆の木』


コンビニ人間


海の見える理髪店



まことの華姫


君の膵臓をたべたい


楽天

希望荘


バベル九朔


東京會舘とわたし(上)旧館


教団X



文学効能事典 あなたの悩みに効く小説



ポイズンドーター・ホーリーマザー



掟上今日子の挑戦状


楽天

サブマリン


楽天

かがやき荘アラサー探偵局


僕は小説が書けない


楽天

THE IL BISONTE BIBLE (バラエティ)


ポーラースター ゲバラ覚醒


ワーグナー : 楽劇4部作 「ニーベルングの指環」 全曲 (Richard Wagner : Der Ring Des Nibelungen / Hans Knappertsbush, Bayreuther Festspiele, 1957) [13SACD Hybrid] [Box Set] [Limited Edition] [歌詞対訳付き解説書付属]


N響 プロムナード・コンサート


日本の伝統行事 Japanese Traditional Events


世界で一番美しい猫の図鑑


楽天
「JORGE JOESTAR」舞城王太郎/荒木飛呂彦
小説講座 売れる作家の全技術(仮)」大沢在昌
すごい本。

ミステリーの書き方

楽天

私がデビューしたころ (ミステリ作家51人の始まり)

楽天

この作家この10冊


安心安全なアフィリエイト
チャペルを大通りで探す
02/04まで

カテゴリー