「もうすぐ30歳だけど、自分探しなんて、しない。きっと、私たちは大丈夫!」
ハケンと正社員、外見と内面、偶然と運命? 仕事に、恋に、ゆれるワーキングガール必読!
痛快! 爽快! ウルトラハッピーストーリー!!
ちょっとおバカっぽい29歳の後藤ちゃんと中尾ちゃん。三十路一歩手前の女子ですが、
最初は二人の会話に若者っぽさを感じて、違和感がありました。
でも底抜けに明るい二人の生き生きとした会話は、読んでいて面白かったです。
一見冷めて強くて鈍感なように見えて、実は熱くて繊細でやさしい女子たち。
どちらもおバカ大学卒で、趣味にひた走っては楽しい日々を過ごしています。
カトマンズがどこにあるか知らないし、オシャマンベを国内とは思っていなかった二人。
上昇志向もなくひょうひょうと生きているけど、仕事の面ではきっちりプロに徹する男前。
言葉のチョイス、引用する漫画、予想しない角度から出てくるものに驚いて最高でした。
ちなみにカトマンズはネパールの首都です。「何のマフィア映画よ」「マッチさんだよ!」
この会話の元ネタはマッチこと近藤真彦さんの持ち歌。タイトルは「アンダルシアに憧れて」です。
ギャグがありマジもある会話に、さくさく読める快感がありました。ハッピーな気分です。
炸裂するおバカトークが痛快で、女子友に囲まれているような心地よい読書タイムでした。
最後のエピソードは、ストレス解消するほどのウルトラハッピーエンドストーリーです。
憧憬☆カトマンズ、脳膜☆サラマンダー、豪雪☆オシャマンベ、両国☆ポリネシアンを収録。
「憧憬☆カトマンズ」宮木あや子さんの、まさに、パイナップル餡いり鯛焼きの味。
楽天からも購入できます。

「憧憬☆カトマンズ」宮木あや子
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「憧憬☆カトマンズ」(宮木あや子/日本経済新聞出版社/岡崎市立図書館所蔵)
最近マイブームな宮木あや子さん作品。
Amazonの評価が割とよくて、文庫本待ちしていたんだけど、図書館にあったので借りてきた。
主人公と同年代なので、年代的にジャストだったというのもあるけど大当たりな感じ。
外資系のIT企業のサポセンで派遣社員として働く「後藤」、後藤の大学の同期で友人の「中尾」...
憧憬☆カトマンズ
宮木あや子発売元: 日本経済新聞出版社価格: ¥ 1,365発売日: 2011/06/25
おすすめ:★★★☆☆
「いるよね、外見と内面があんまり一致しない人」
「いや、ていうか、一致する人なんているんですかね」
ハケンと正社員、外見と内面、偶然と運命…?
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痛快、爽快、ウルトラハッピーストーリー。
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