元ヤン&ホスト→宅配便ドライバーの父+しっかり者の小学生の息子
一人から二人、そして仲間と……大人気「ホリデー」シリーズ第二弾!
元ヤンキーで元ホストの大和と突然現れたしっかり者の息子・進のひと夏の絆を描いた
『ワーキング・ホリデー』、その待望の続編!
届けたい。間に合わないものなんてないから。一人から二人、そして…。
父子の絆の先にある、家族の物語。
父親は元ヤン・元ホスト・現宅配便ドライバー、
息子はしっかり者だけど所帯じみてるのが玉にきずの小学生。
冬休み、期間限定父子ふたたび。
冬休みに進がやって来るのを心待ちにしつつ、自分の知らぬ間に女手一つで
頑張っていた元恋人で進の母親・由希子のことが気にかかって仕方ない大和。
しかし、クリスマス、お正月、バレンタインとイベント盛り沢山のこの季節は、トラブルも続出で……。
そんな季節を舞台に、大好きな人と一緒に過ごせる幸せに改めて気づかせてくれる、
6編の物語が収められています。
『ワーキングホリデー』の続編。今度は冬休みを挟む11月から3月位までの物語です。
新米お父さん大和と繊細でしっかり者の息子進の、心の接近と微妙な揺れを描きます。
イベント盛りだくさんのこの季節。お父さんは恋人に対するように息子に夢中な感じです。
またまたおなじみのメンバーとトラブルに巻き込まれながら四苦八苦する大和です。
その中にやっぱりハードボイルドな隠し味もあって、元ヤン、元ホストの面目躍如。
相変わらずのしっかり者の進との掛け合いもとても楽しいです。
またこの物語にたびたび描かれる、気持ちのすれ違いなども、うなずけるものでした。
今回は脇役にも、いろいろな形でスポットライトが当たる場面があります。
引き続いて出演の王道ホスト雪夜、ホストクラブの客のナナ、ご町内の根岸夫妻などが、
宅配おせちやバレンタインをめぐる事件に気配りを見せます。
そのほかフィギュアオタクのコブちゃん、新アルバイトの「チャラい現代青年」大東くん、
進の友達で奥手のような謎のコウタくんなど、それぞれの人物がいい味を出しています。
ほのぼのだけでなく、進も大東くんも、ちゃっかりしていたり計算もあったりします。
ジャスミン・ママの「感情のブーム」など人生の機微に触れた洞察もあちこち見えました。
最後は予想通りになっていくので「男塾」塾長に、それでいいのかと言いたくなりますが、
進のひたむきさや「族」の後輩たちの団結心、意外に空気が読める大東くんなど、
等身大の人物のイキイキ感に説得されてしまった感じです。本当に気持ちがよかった。
もうこれで一段落かなと思いますが、大和お父さん、進少年に加えて、
続編があればお母さんの側からのドラマも見てみたい気もします。
期待を裏切らず、落ち着くところに落ち着いてくれるお話で読み手に優しいのが好きです。
「ウインター・ホリデー」坂木司さんの、親子の情にほのぼのするシリーズです。
楽天からも購入できます。

「ウインター・ホリデー」坂木司
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ウィンター・ホリデー ウィンター・ホリデー (文春文庫)作者: 坂木 司出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/11/07メディア: 文庫評価:★★★ヤンキー上がりのホスト・大和(やまと)くんの前に現れた少年・進。彼は、昔大和がつき合っていた女性の子供、つまり大和の息子だった!というわけで、息子と暮らすことになった大和はホストから足を洗い(?)堅気の宅配便配達員となって、まっとうに父...
待望の『ワーキング・ホリデー』続編!前作同様、笑って泣いて心があったかくなる1冊でした。
ウィンター・ホリデー(2012/01)坂木 司商品詳細を見る
元ヤン元ホストで今は宅配便の配達員をやっている大和と、夏に出会ったばかりの息子・進の冬休み。
付き合い始めのカップルかとつっこみたくなるほどの(実際つっこんでるけど)初々しい二人です。夏の間に絆を深めたつもりでも、普段は別々に暮...
ウィンター・ホリデー
坂木司発売元: 文藝春秋価格: ¥ 1,628発売日: 2012/01
おすすめ:★★★☆☆
「名前のつけられない想いほど、大切になさい」
届けたい。間に合わないものなんてないから。一人から二人、そして…。
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父親は元ヤン・元ホスト・現宅配便ドライバー、
息子はしっかり者だけど所帯じみてるのが玉にきずの小学生。
冬休み...
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私のおすすめ度 ★★★★☆ 坂木さんらしい爽やかな物語
「ワーキング・ホリデー」
(元ヤン・現ホストの大和の仕事中に「あなたの子どもだ」と名乗る進(小5)
が現れ、夏休みの間二人で過ごす物語。)
の続編で...
先日読んだ「和菓子のアン(感想文は►コチラ)」と同じ作者の小説で、物語としては別モノながら、その世界は共通です。デパ地下でアンちゃんと同僚の店員だった元ヤンの女の子がちょこっと顔を見せたり、アンちゃんの地元の商店街にあるという話だった洋菓子店がかすかに絡んだりしています。
空気感みたいなものが、そっくりといえばそっくりですし。
「ウィンター・ホリデー」坂木司 感想
坂木司、久々の新刊は「ワーキング・ホリデー」の続編です。本作を読まれるなら、「ワーキング・ホリデー」を読まれてからの方が良いでしょう。
元ヤンキー・元ホストにして現宅配便ドライバーの大和と、彼を囲む人達の物語。
待ちに待った冬、大和は元恋人が一人で産み育てた息子・進と感動の再開を果たすはずだったが、少し会わぬ間に成長した進の振る舞いに戸惑...
著者:坂木司
ウィンター・ホリデー(2012/01)坂木 司商品詳細を見る
進との短くも濃い日々を過ごしたヤマト。次の長い休みにはやってくる、という言葉を宅配ドライバー業にいそしむ。そして、待望の冬休み……
ということで、『ワーキング・ホリデー』の続編。前作から久々だっただけでなく、著者の作品も久々ということもあり、色々と思い出しながら読んだ。
まぁ、なんていうか……相変らず...
ウィンター・ホリデー
坂木司/著 2012年1月発行 文藝春秋
元ヤンキー父としっかり息子、ふたたび見参!
好評『ワーキング・ホリデー』の2人が帰ってきた!
イベント盛り沢山、家族の温もり恋しい冬を父子と仲間、そして母はどう過ごす?
月間累計 19冊
年間累計 102冊
こちらからもトラックバックを送ったのですが
うまくいってますでしょうか?
拙い駄文だらけのブログですが
よろしかったらまた遊びに来て下さい。