この面白さ、何者? エッセイをこえた超エッセイ本!
『鴨川ホルモー』、『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、
『偉大なる、しゅららぼん』の万城目学が綴る、「作家の日常」&「奇想天外な世界」。
「やけどのあと~2011東京電力株主総会リポート~」収録!!
ひょうたんを愛する「全日本愛瓢会」に入会したり、2011年の東京電力株主総会に潜入したり、
深夜にPSPのカードと格闘したり…。大人気作家、万城目学氏の、めくるめく日常。
地元大阪の話、少年時代の話から、無限・四次元・宇宙にまで想いを馳せ、そしてラストは…!?
ウルトラ級のエッセイ集、誕生!!
作家・万城目学が独自の感性で日常を綴ったエッセイ集。期待の『篤史』は登場せず残念。
速読してもするりと内容が入ってくる喉越しの良い文章。目の付け所の良さにも感心。
いきなり『 マキメマナブの日常』の「あなたの知らないひょうたんの世界」が印象的です。
ひょうたんに興味をもち、栽培しようと全国瓢箪愛好会「愛瓢会」に入会するエピソード。
夢中過ぎて奥様からは”私は未亡人みたい“と思われる始末。
この過程が、ユーモアたっぷりに描かれていて、思わず笑いがこみ上げてきます。
『まんが道』から延びた道に出てくる中華料理屋を訪れる話、
台湾でのファン感謝祭の話など、予想以上に面白かったです。
たかが遊びの「遠投げ」で少年たちが肩を壊したシュールな日常の話にはびっくりでした。
世界をさまよった時期の片りんも書かれていて、それぞれ味わいがあります。
戦国武将でサッカーチームを組んだら誰にどこを守らせるか、妄想も脱力系の面白さ。
『やけどのあと』の震災直後の「2011東京電力株主総会レポート」。
偶然にも東電株を買ってしまい、700万以上を損してしまうドキュメント!
お金と引き換えに東電の株主総会に招待されるという、モノカキにとって貴重な体験。
その他『マキメマナブの関西考』の地下鉄路線めぐりの話など痛快エピソードが満載です。
多角的に面白い本です。 疲れた体を抱腹絶倒エッセイで吹き飛ばせました。
「ザ・万字固め」万城目学さんの痛快エッセイ。次回にも期待しています。
楽天からも購入できます。

「ザ・万字固め」万城目学
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