これは作家としての遺言である――。
創作歴60年の筒井康隆が満を持して執筆した、
『文学部唯野教授』実践篇とも言うべき一冊。
作家の書くものに必ず生じる「凄味」とは? 「色気」の漂う作品、人物、文章とは?
作家が恐れてはならない「揺蕩」とは?
「小説」という形式の中で、読者の想像力を遥かに超える
数々の手法と技術を試してきた筒井康隆だからこそ書ける、21世紀の“文章読本”。
豊富な引用を元に、小説の書き方・読み方を直伝する贅沢な指南書です。
小説界の巨人・筒井康隆が初めて明かす、目から鱗の全く新しい小説作法!
形としては、小説の書き方入門書的な種類の本に分類されるかもしれませんが、
実は小説の書き方のスタイルを取りながらも、創作の極意を明かした本です。
小説を書く上で必要不可欠なあれこれが、懇切丁寧な形で端的に書かれています。
作家志望ではない一般の方が読んでも、とても楽しめる内容になっていると思います。
各テーマごとに、国内外の時代を問わない、あらゆる小説の中から的確な例文を紹介。
多くの作家たちがどのような手法を使って、様々な表現をしてきたかを解説します。
凄味、文体、反復など豊富な見出し。これまでの筆者作品もいくつも引用しています。
これは実験的な小説を紹介する際の裏付けとなっているので説得力があります。
また、世の中に存在すると思われる、テーマの種類のほとんどを網羅しています。
ゆえに、小説を読むにあたって、どこに注意して読むべきかが分かるようになっています。
巻末には数多く紹介されている、古今東西の名作奇作の索引が載っています。
読書を嗜む方であれば現代文学の巨匠によるブックガイドとしても楽しむ事が出来ます。
「創作の極意と掟」筒井康隆さんの、小説の読み方も知ることができる指南書です。
楽天からも購入できます。

「創作の極意と掟」筒井康隆
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>「これは作家としての遺言である」 >小説界の巨人が初めて明かす、目から鱗の全く新しい小説作法! 創作の極意と掟作者: 筒井 康隆出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/02/26メディア: 単行本 いわゆる「文章読本」(小説の書き方)である。この手の本は殆ど読んだことがないのだが、とても興味深く面白かった。読みやすいしわかりやすいし、著者の創作についての今までの長年の経験と...
晴天が続く。
いいお天気、いい青空の一日。
気温はいくぶん上昇したか。
それでも、まだまだ寒さを感じる。
皆さん、くれぐれも風邪などにはお気をつけくださいね。
そして、花粉禍も続く。
目の周りがしばしばしたり、時折くしゃみを連発したりと、うんざりだ。
やれやれ。
ぺてんぺてんとかまびすしいが、いの一番に追及されるべきぺてんについてはほったらか...
筒井康隆を読み始めたのは『アフリカの爆弾』からだろう。作品は1960年代だが、私にとっては1970年代の話。この人は、日本SF史を語る上でも外せない存在で、なにしろ家族で同人誌 ...
●本日の読書
・「創作の極意と掟」筒井康隆/講談社
筒井さんは凄いなあ。「ロートレック荘殺人事件」であっと驚くトリックを、「虚構船団」でホチキスが針を吐く様をコココと表現し、「残像に口紅を」で小説内で使える文字を制限し、「朝のガスパール」で読者の要望を物語の進行にほぼリアルタイム反映させ……とわたしが読んでいるだけでも多くの試みを小説内に...
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