鯉ケ窪学園、秋の学園祭。
探偵部員と久しぶり(?)に、お好み焼き屋台へ興じる涼のもとへ「ミスコン」への誘いが。
だがそれは、探偵部のライバル、ミステリ研究会から「ミステリ・コンテスト」への招待だった。
挑戦者の名は大金うるる。
やはりエアコンの名を持つ美少女が、霧ケ峰涼へ推理ゲームを持ちかけて来た。
架空に設定された密室事件を挑まれた涼。エアコン探偵同士の推理合戦は―(『霧ケ峰涼への挑戦』)。
鯉ケ窪学園とその周辺で起きる愉快な驚愕。七つの謎が読者を待つ。
「月刊ジェイ・ノベル」掲載の七編を収めた連作短編集。
探偵部副部長の霧ヶ峰涼を主人公に、その活躍を描くシリーズの2作目です。
鯉ヶ窪学園探偵部シリーズは2つに別れています。
探偵部部長の多摩川に八橋と赤坂の三人のものと探偵部副部長の霧ヶ峰の単独ものです。
今まで一度もお互いの話で名前さえ出てこなかったので違う時代の話と思っていました。
今回でお互いに面識がある同級生と判明。同じ時間を過ごしている設定にしたようです。
相互の交流も見られました。霧ヶ峰は部長グループのスピンオフ的な位置づけなのかな。
体育祭や文化祭、イベントに絡めたトリックと事件の解決は学園ものらしい作り方。
学園や日常に織り込まれた伏線の回収も含めて、コンパクトにまとめられています。
短編でも考えを促される話運びです。ただ複数の話で謎や状況が被るのが気になりました。
同じ作品の中でメインの要素に既視感を持たされるのは、どうしてもマイナス印象です。
最初はスマートだった謎も半分過ぎから強引に感じられ、首を傾げることが増えました。
ヒロインに引っ掛けたライバルキャラの名前も、狙い過ぎにも思えて微妙な感じです。
ですが、せっかく出てきたライバルをこの巻だけで終わらせるのはもったいない感じです。
結末の雰囲気から続編への含みも感じられました。もう少し続きを読みたいです。
ミステリ部分の重複を避けて、引き続きユーモラスなやり取りで楽しませてほしいです。
「探偵部への挑戦状」東川篤哉さんのコメディー推理。学園ものが好きな方におすすめです。

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「探偵部への挑戦状 放課後はミステリーとともに2」東川篤哉
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鯉ケ窪学園、秋の学園祭。探偵部員と久しぶり(?)に、お好み焼き屋台へ興じる涼のもとへ「ミスコン」への誘いが。だがそれは、探偵部のライバル、ミステリ研究会から「ミステリ・コンテスト」への招待だった。挑戦者の名は大金うるる。やはりエアコンの名を持つ美少女が、霧ケ峰涼へ推理ゲームを持ちかけて来た。架空に設定された密室事件を挑まれた涼。エアコン探偵同士の推理合戦は―(『霧ケ峰涼への挑戦』)。鯉ケ窪学...
やばっ!早く2が見たくなってきた!!
探偵部への挑戦状 放課後はミステリーとともに(2014/06/06)東川 篤哉商品詳細を見るギャグが好き、ミステリーが好き、そして広島カープが好き・・・
まぁ そんな感じの方に読んでもらいたい。
随所に東川作品にまつわるワードがちりばめられてるので
他の作品と楽しんだらいいかも!
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是非ともクリックして...
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