女の人生50年。少女時代の思い出から踏みしめてきた女の踊り場、抱腹絶倒の人生の極意まで―。
本と人生を読みほどき、語り尽くした、滋味あふれる対話集。
ともにたいへんな読書家で知られる小説家・小川洋子氏とエッセイスト・平松洋子 氏。
同世代で同郷のお二人が古今東西の名作を入り口に、文学とおんなの人生の来し方 行く末を語り尽くした対話集。
それぞれの本棚から飛び出した30冊と1本に、ケストナー、増井和子、タブッキ、白州正子、倉橋由美子、深沢七郎、藤沢周平、オースターetc……。
語られるのは、少女時代の思い出から人生の旅立ちまで……。
巻末に抱腹絶倒の「人生問答」を附録。実践的かつ滋味深く、今日からあなたの人生の良き道標となることまちがいなし。
1962年、岡山市生まれ小川洋子さんと、1958年、倉敷市生まれ平松洋子さん。
生まれた場所も同じ岡山県内で近い二人の「洋子さん」による、本をめぐる対談集です。
少女時代、思春期、旅立ち、めぐりあいなどが各章ごとのテーマになっています。
影響を受けた本、いつになっても手放せない本、時々ページを繰って読み返す本など、
現在に至る過程で巡りあい、それぞれの時期に影響を受けた本たちについて語り合う一冊。
内田百間や井伏鱒二、アンネ・フランクや村上春樹など、新旧和洋を問わず多彩です。
でも、あらすじを語ることもなく、キャラクターを語ることもなかったです。
愛読書の書評の交換の要素が強い内容ですが、一冊ごとに本との係わり方も違います。
コメントも現在と過去の間を縦横無尽に行き来します。
ふたりの共感する部分が、微妙に異なることもありました。
単なる読書紹介でなくエピソード集でもあり、面白い企画の対談集になっています。
昔読んだ本に、そんな読み方もあったんだなと思うことが多くありました。
改めて読み直したいと思った本も多かったです。読書欲が刺激されました。
ちなみに「1本」はフェデリコ・フェリーニ監督の映画「道」です。
「洋子さんの本棚」小川洋子さんと平松洋子さんの書評交換。楽しく読めました。

楽天からも購入できます。

「洋子さんの本棚」小川洋子・平松洋子
- http://1iki.blog19.fc2.com/tb.php/2486-de3b02ef
トラックバック
2015年1月10日第1刷発行集英社 ¥1500+税どちらも岡山県出身でお年も近い小川洋子さんと平松洋子さん本書は、二人の洋子さんが今まで読んできた本を紹介し合う対談をまとめた一冊です自分で買っておきながらですが、こういう本ってタチが悪いたとえばこの本なら中沢けいさんの『海を感じる時』、内澤旬子さんの『世界屠畜紀行』にアントニオ・タブッキの『インド夜想曲』…読んでいるそばから読みたい本があれ...
2015年1月10日第1刷発行集英社 ¥1500+税どちらも岡山県出身でお年も近い小川洋子さんと平松洋子さん本書は、二人の洋子さんが今まで読んできた本を紹介し合う対談をまとめた一冊です自分で買っておきながらですが、こういう本ってタチが悪いたとえばこの本なら中沢けいさんの『海を感じる時』、内澤旬子さんの『世界屠畜紀行』にアントニオ・タブッキの『インド夜想曲』…読んでいるそばから読みたい本があれ...
コメントの投稿