東野圭吾が贈る、この冬最大の興奮! ラスト1頁まで気が抜けない長編ミステリー!
拡散すれば人々を大量死に陥れる威力をもつ生物兵器K-55が盗まれた!
引き換えに3億円を要求する犯人からの手がかりは、スキー場らしき場所で撮られた
テディベアの写真のみ。しかも犯人との交渉が突如不可能に!
圧倒的なスピード感で二転三転する事件のゆくえ、読者の予想を覆す衝撃の結末に酔いしれろ!
強力な生物兵器を雪山に埋めた。雪が解け、気温が上昇すれば散乱する仕組みだ。
場所を知りたければ3億円を支払え―そう脅迫してきた犯人が事故死してしまった。
上司から生物兵器の回収を命じられた研究員は、息子と共に、とあるスキー場に向かった。
頼みの綱は目印のテディベア。だが予想外の出来事が、次々と彼等を襲う。
ラスト1頁まで気が抜けない娯楽快作。
事態は緊迫していますがライトな感じの筆致で、とてもユーモラスです。
珍しくテンポ、ユーモア、二転三転のどんでん返しで一気に読ませる軽いタイプの作品。
と思ったら、重厚ではありませんが細かい伏線がいくつも張られていて緻密な構成です。
正直、読み始めはハズレかなと思いましたが、話の筋道としての出来に感心しました。
各章が登場人物それぞれの視点で展開していきます。読んでいて引き込まれます。
キャラクターの中で栗林が、幾度も幾度も真相に近づくのに全く気付かないのが笑えます。
登場人物が多いことから「ロンド」なのでしょう。一人一人に魅力があって良かったです。
特に大人たちだけでなく、中学生を中学生らしく描いていて感心しました。
東日本大震災、原発事故、それへの対応など、テーマも違和感なく溶けこんでいました。
ウィンタースポーツならではの疾走感はすごいです。よく練られていてスピーディです。
スノーボードをしたことがなかったのに、スノボしたような感覚が存分に味わえます。
まさに「疾風」。文章を読んでいるのに、映画を見ているようなスリルがありました。
次々に発生するトラブル、回避できない出来事の連続で、最後まで一気に駆け抜けます。
サスペンスとして面白いです。たぶん映像化を意識したワクワクする場面も多くあります。
最後にはシリアスが特徴の東野圭吾作品には珍しい活劇場面もあり、笑わせてくれました。
これまでのイメージの、緻密で重厚なタイプの作品ではなく、終始ライトなテイストです。
いい意味での軽い作品です。そのつもりで読めば期待を裏切られることはないと思います。
「疾風ロンド」東野圭吾さんの「疾風」と「ロンド」を両立させた軽快なサスペンスです。

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「疾風ロンド」東野圭吾
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