いつもの奴らがなぜか集結ー?まほろ駅前は大騒ぎさ!
四歳の女の子「はる」を預かることになった多田と行天。
その後なんとバスジャック(?)に巻き込まれることにー。
映画化、ドラマ化された、まほろ駅前シリーズの三作目です。面白かったです。
便利屋を営む多田と、多田の高校時代の同級生で現在はその便利屋に居候する助手の行天。
この無粋な男二人を軸に多彩なキャラクターの登場人物たちが物語を織りなしていきます。
過去の出来事に原因がある心の闇を二人とも持っているのが、これまででわかっています。
子供が嫌いな行天の住む便利屋で夏の間だけ四歳の女の子を預ることから狂騒曲が開始。
健康な野菜の販売を全面に出して活動している胡散臭い団体。偏屈な岡老人たち。
多田に訪れた久々の恋。かつて存在していたらしい新興宗教。
年齢も状況も全く異なる人たちのお話を行き来して最後は一つのお話にまとめてしまいます。
多田と行天の友情に心熱くさせられ、行天と遺伝上の娘・はるの親子愛の芽生えに感涙です。
傷を追った者同士の恋愛を応援し、岡率いる老人バスジャック犯の行動に驚く多田と行天。
シリーズの主要人物が一斉に巻き起こす狂騒曲に思わず何度も吹き出す場面がありました。
スピード感、滅茶苦茶でスリリング、ホロリとする吉本新喜劇のような展開に泣き笑いです。
タイトル通り、とんでもない騒動に巻き込まれる多田と行天ですが結末に爽快感があります。
多田の恋愛に大きな進展があり行天も少し過去のトラウマから脱することができたようです。
張り巡らされたさまざまな伏線を、宝探しのように見つけながら読み進む楽しみもあります。
基本的には喜劇ですが非日常をスパイス的に混ぜ込んであるので深みやコクを感じられます。
瑛太さんと松田龍平さんの映画もイメージ通りで、二人のやりとりに笑顔で納得です。
「まほろ駅前狂騒曲」三浦しをんさんの人気シリーズ三作目です。次の四作目が楽しみです。


楽天からも購入できます。


「まほろ駅前狂騒曲」三浦しをん
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知っている人だけ楽しめる まほろ駅前狂騒曲
出演:
多田啓介役 瑛太
行天春彦役 松田龍平
監督:
大森立嗣
お勧め度 ★★☆☆☆
あらすじは下記アマゾンリンクをご参照ください。
ご無沙汰しておりました!
実は、引っ越ししてまして・・・、ネット環境がなく、しかもケーブルもなかったので映画が見れなかったんですねぇ。
ま、ネットなんて今や無料Wifiとかどこでもあ...
まほろ駅前狂騒曲
(2013/10/30)
三浦しをん
過去と現在と未来は、
一つの線上にある。
忘却をもってしても、
線を切ることは不可能だ。
けれど、その線は物差しで引くわけではない。
意思が人を過去から遠くへ運ぶだろう。
観に行ってきました。
「まほろ駅前狂想曲」
三浦しをん氏の原作の小説「まほろ駅前多田便利軒」シリーズ最新作の映画化作品、これまでの実写化された「まほら駅前多田便利軒」映画とオムニバステレビドラマシリーズの同一スタッフを迎えキャストも変えず製作されている。
筋
年の暮れに便利屋多田(瑛太)の元に舞い込んだ依頼は仰天の1ヵ月半の子守だった、しかし相棒の仰天(松龍平)は大...
映画「まほろ駅前多田便利軒」、その続編として製作されたテレビドラマ「まほろ駅前多田番外地」に続くシリーズ第3弾の映画ということになるらしい。便利屋の多田(瑛太)と謎の風来坊の同級生、行天春彦(松田龍平)のこの二人が作り出す空気感こそがこの映画の面白さだ。特に何を考えているのかよくわからない行天春彦のキャラクター造型と松田龍平の存在感がなんとも言えない可笑しさを醸し出している。瑛太と松...
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