助言あります。
スーパーの駐車場にて“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。
人々のささいな相談事が、驚愕の結末に繋がる「浜田青年ホントスカ」。
バスジャック事件の“もし、あの時…”を描く「if」。
謎の生物が暴れる野心作「ギア」。
洒脱な会話、軽快な文体、そして独特のユーモアが詰まった七つの伊坂ワールド。
書下ろし短編「後ろの声がうるさい」収録。
連作でなく既存の長編および短編小説ともリンクのない、初の文庫オリジナル短編集です。
「浜田青年ホントスカ」「ギア」「二月下旬から三月上旬」「if」「一人では無理がある」
「彗星さんたち」「後ろの声がうるさい」の七つの短編を収録しています。
「浜田青年ホントスカ」は複数作家の競作ミステリー「蝦蟇倉市事件1」の収録作品です。
浜田青年って言われると、どうしても俳優の濱田岳さんを連想してしまいます。
「ギア」キーワードはスパムメール。でも、なんだかぐちゃぐちゃな印象です。
「二月下旬から三月上旬」どの日も「戦前」で「増税前」。いつでも当てはまりそうです。
「if」ドキュメンタリーみたいな息苦しくなるほどシリアスな描写と結末の落差に仰天。
「一人では無理がある」クリスマスストーリーでお仕事小説で、本当に役に立つ品物・鉄板。
「彗星さんたち」個性豊かな新幹線清掃会社の人たち。不思議な話で心温まる佳作でした。
「後ろの声がうるさい」各短編の受け皿的作品。ほっこりできて、すっきりする読後感です。
「十五年を振り返って 伊坂幸太郎インタビュー」舞台裏を知ることができて楽しかったです。
軽快な会話と意外な繋がりで驚きの結末に至るという伊坂さんらしいエンタメ短編から、
実験的な作品やお仕事小説まで、多彩な短編集。作品によって感じる印象は異なりますが、
読み進めるに従ってどんどん面白くなり、引き込まれるように一気に読んでしまいました。
意外な展開、突飛な設定、じわっとくる感動などいろんな方法で楽しませてくれる本です。
伊坂作品は映画も付き物ですがインタビューでの「スライディング・ドア」も面白そうです。
ちなみにジャイロスコープとは、物体の角度や角速度を検出する計測器のことです。
「ジャイロスコープ」伊坂幸太郎さんの短編ならではの様々な側面を堪能できる一冊です。


楽天からも購入できます。


「ジャイロスコープ」伊坂幸太郎
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