大学の推理小説研究会に入ったけれどこわがりな僕と、ミステリ大好きでしっかりした中学生の先生が、
日常に潜む謎を解いていく〈先生と僕〉シリーズの最新刊。
社会問題にも目を向け、ちょっぴり大人になった二人の活躍をどうぞお楽しみに!
前作『先生と僕』が面白かったので、続編の本書を読んでみました。
こちらにもミステリーが盛り込まれています。どんどん読み進められるストーリーでした。
日常生活の中の、ちょっとした謎を解明していくコージーミステリー。とても楽しいです。
隼人の中学生らしくない、こまっしゃくれた小賢しい感じは前作より薄れた気がします。
時が経ったせいか、聡明で真っ当な考え方が出来るいい子という印象に変わりました。
大人なら漠然と了解している『社会の理不尽』へのまっすぐな子供らしい疑問について、
二葉以外の学生や、父親とのやり取りの中で描写されてるからかもしれないです。
おかしいけどそういうものなんだと理解する前、思春期の少年らしい部分が愛しい感じです。
大学生にしては弱々し過ぎるように感じた二葉も、記憶力の使い道に自信を持てたようです。
あとがきで坂木司さんご本人も書いていらっしゃいますが、挿絵が楽しかったです。
絵のタッチも文章とマッチした雰囲気で、全体のつくりも好みにぴったりでした。
「僕と先生」坂木司さんのコージーミステリー。続編が出たら、また読みたいです。

楽天からも購入できます。

「僕と先生」坂木司
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