「クリスマスの約束2016」2001年からスタートし、今回で16回目を迎えました。
いつものTBS系で今年は12月23日深夜0時35分から2時35分まで放送されました。
宇多田ヒカル、和田唱、根本要、スキマスイッチ、水野良樹、松たか子、JUJU、が出演。
ナレーション斉藤由貴(以上敬称略)。
冒頭は「夜空ノムコウ」をグランドピアノ独演で。SMAPのラストアルバムで13位の名曲です。
「クリスマスの約束」では2001年初演、2005年SMAPの中居正広さんと共演、今回で3回目。
今年解散するSMAPへのトリビュート選曲かな。拍手音なしでオープニング「きよしこの夜」へ。
小田さんが「18年前、鮮烈なデビューを飾ると同時にスーパースターになりました」
と紹介して、宇多田ヒカルさんがステージに登場しました。小田さんは
「第一回の『クリスマスの約束』で彼女に出てもらおうと思っていました」と語りVTR開始。
15年前、2001年に第一回の準備で複数のアーティストへオファーをしましたが叶わず、一人で
「Automatic」を歌ったこと、その際に宇多田さんの父親から辞退の手紙が届いたことを紹介。
12月のリハーサル風景までVTR。長いことやっていると、こういう展開もあるんだと驚きました。
小田さんが「時を経て、いよいよですよ」とアコースティックギターを手に取ると、
宇多田さんが「大変長いことお待たせしました」と応え、15年越しの「Automatic」を披露。
歌唱後に小田さんが、観客が宇多田さんに注目していたことを、僕も嬉しいですと語ると、
宇多田さんは「珍しい置物みたいな」と自嘲し、会場の笑いを誘いました。ロンドンについて
「汚いですけど東京やニューヨークみたいにペースが早くなくて、ゆるゆるです」とトーク。
また「一番楽しいのは息子と遊んでいる時。生まれて暫くは1日100枚写真を撮ってた」とも。
小田さんは宇多田さんの最新アルバム『Fantome』について「こんなところに行くのかい、
こんなところに道があったのかいという迷いのない展開。
軽くはないんだけど、とても良い映画のサウンドトラックのような、
大きなストーリーが流れる中に曲があるようなイメージ」と完成度を讃えました。
そのなかからNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」主題歌「花束を君に」を演奏しました。
宇多田さんから「キャンプファイヤーでギター1本でやってるイメージ」とのリクエストで、
アコースティックギターによるオリジナルアレンジ。美しいユニゾンに魅了されました。
さらに「彼女の歌を聴きたいと思うんですが、『小田さんの歌を一緒に歌いましょう』と
リクエストがあって」と小田さんが語ったのを受けて、宇多田さんから
「どの曲でも大丈夫ですと言っていただいて全部聴き返したんですけど、
改めて聞いた時にリスナーとして「たしかなこと」にグッと来て。
作詞家としても小手先の表現じゃなく、身近な言葉を使って人同士の関係性を描くという
スタンスに共感もしました」と明かし、小田さんは詞を褒められてうれしいとご満悦の表情。
明治安田生命の企業CMソングとして知られるこの曲を宇多田さん指定でロック風にアレンジ。
エレキギターとドラムでビートの効いた、バンドテイストの躍動感ある「たしかなこと」。
小田さんの歌でいえば「時に愛は」に近い感じの味わいの楽曲になってよかったです。
次にTRICERATOPSの和田唱さんが登場。小田さんが女優の上野樹里さんとの結婚を祝福。
彼女が、アンコールはおとなしい曲が多いんですね、と驚いていたという話に加えて、
意見を後でメールする約束が、果たせていないエピソードに一瞬沈黙する場面も。
「2人の演奏をもっと聴きたいという声をいただきました」と小田さんが語り、
和田さんも「ほんとうれしいです」と同意。1年ぶりの共演を喜んでいました。
「昨年はマイコーだったので、今年はポール・マッカートニー」の名曲メドレーです。
演奏前に観客に参加協力を頼み、三つ目のメロディーを練習したのは「Silly Love Songs」。
曲目「JUNK」「Waterfalls」「Silly Love Songs」(良いハーモニーでした)「My Love」。
後半の二曲は、どこかで聴いていて耳なじみがあったので、懐かしかったです。
続いて小委員会バンドの面々が登場。2009年に結成されたユニットでメンバーは、
小田さん、スキマスイッチの大橋卓弥さんと常田真太郎さん、STARDUST REVUEの根本要さん、
いきものがかりの水野良樹さんという、お馴染みの顔ぶれです。
まず、大橋さんが何度も提案して実現したニール・セダカさんの「Breaking Up Is Hard to Do」から。
「すごい勢いで戦ってきました」と、今年の各人の活躍について紹介していきます。
スキマスイッチは「実りある一年。リアレンジ」。いきものがかりは10周年ライブ。
海老名と厚木で、吉岡聖恵さんが雨女だったのではなく、男二人が雨男だったエピソードに笑。
スタレビも35周年。「35年もやってたら、紅白出たり誰かメンバーが捕まったりするじゃないですか」笑。
華々しいことはなく水面下で。それでも100公演とのこと。
昨年披露する予定でしたがユニゾンの問題で一度断念した大瀧詠一さんの「君は天然色」。
息の合ったハーモニーを交えたアレンジで演奏し、観客は大きな手拍子で彼らを支えました。
ここで根本要さんが、さだまさしさんにまつわる高知のライブの楽屋でのエピソードトーク。
一般論でミュージシャンになった理由を金、女、名誉を挙げた後に「うまくなりたいから」。
そこに小田さんが練習している音が聞こえてきて、「ほらね」と。最後、美しいコーラスで、
水野さんの置き去り感があった番組書き下ろしオリジナル曲「約束」も聴けてよかったです。
次に小田さんが松たか子さんを呼んで、和田唱さんが「僕らが彼女をバックアップ」。
松さんのお子さんが小田さんのカレンダーの写真を見て「かっくん」と呼ぶ話に微笑。
1月開始ドラマ「カルテット」でバイオリン練習中。「小田さんは10年後に見て下さい」笑。
歌詞の謎は夢で見たままと松本隆さんが言ってた、はっぴぃえんどの「風をあつめて」。
次にJUJUさん登場。昭和歌謡好きでスナックJUJUツアー、杏仁豆腐を逃れる方法?をトーク。
曲目は多くのアーティストにカバーされていることでも広く知れ渡っているという
ジョニ・ミッチェルさんの「Both Sides,Now(邦題:青春の光と影)」。後ろの雲の写真が綺麗。
そして小田さん、松たか子さん、JUJUさんの三人で、赤い鳥が初めてレコード化したという
「赤い花白い花」。NHK「みんなのうた」を見ていたので、ほのぼのと懐かしいです。
次に小田さんのソロで「僕等がいた」。五人のオフコース最後のアルバム「NEXT」の曲で
自身のプロデュースで制作した音楽特番NEXTのテーマ曲。2004年に続き2回目の演奏。
メンバーの離脱、グループの解散に体験した切なさやるせなさ。解散するSMAPへの想いが…。
余談ですが「スマスマ」こと「SMAP×SMAP」最後の放送で、過去に出演していた映像が出てきて驚きでした。
最後は全員で、今年歌手として初めてノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランさんの名曲
「The Times They Are a-Changin’」。1964年リリースのグラミー殿堂賞受賞曲。小田さんは
「今年の『クリスマスの約束』をやるにあたって、この曲を最初に選びました」と紹介。
エンディングはクリスマス「きよしこの夜」。これがオープニングになっていたのですね。
出演者全員によるパフォーマンスで、2016年の「クリスマスの約束」を締めくくりました。
ライブ後、小田さんは「宇多田さんは贈り物みたいなもんでしたよね。あとはいつもの人たちもすごく頑張ってくれて。
バトンを渡して行く、自分のやるべき音楽に付随した活動をどうするか考える良い機会だった」と語り、番組が終了しました。
宇多田さんの出演で、これまで出そびれていた人も、出てくれるといいな、と思いました。
しっとりとおとなしめの曲が多かったので来年は恋ダンスとか、弾けた曲も期待しています。

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小田和正音楽特番「クリスマスの約束2016」出演者アーティスト・演奏曲目セットリスト、感想など
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