外資製薬会社に身を置く凄腕ウイルスハンター・神原恵弥。
ある博士の捜索を依頼されてT共和国にやってきたが、博士は殺されてしまう。
一方、この国では全身を黒い苔で覆われて死んだ人間がいるらしい。
ビジネスで滞在中のかつての恋人・橘は不穏な行動を見せる。
恵弥が想像だにしない、これらの背景に存在するものとは――?
製薬会社のプラントハンターである主人公が、海外住まいの長い友人を訪ねて始まる物語。
『ブラックベルベット』に関わる人間と死、交差する人間関係が読みどころです。
好きなキャラクターの神原恵弥シリーズです。このシリーズが好きで、待ってました。
一作目の「MAZE」に続く、特に二作目の「クレオパトラの夢」が面白かったです。
仕事に追われて読書から遠ざかりがちでしたが、このシリーズ二冊は読み返していました。
ですので、少し期待して手に取りました。この作品もよかったと思います。
三作目で橘さんが。ちゃんと登場することはないと思っていたのでとても嬉しかったです。
内容は世界観に引き込まれる感じは薄かったですが、興味深くいい雰囲気と思いました。
多田の事故の経緯や壮大な陰謀の真相等々。一気に読めて面白かったですがやはりラストが。
ハッピーでもバッドでも、きっちりした終わりを持っているほうが後味がいい気がします。
異国描写もキャラクター描写もたっぷりで、久し振りにエンタメしてる物語でした。
このシリーズはキャラクターが好きなので、今後も読みたいと思っています。
橘さんと恵弥の今後も気になります。
ちなみにWikipediaによれば、ブラック・ベルベット(Black Velvet)は、
シャンパンベース、もしくはビールベースのカクテル。とのこと。
「ブラック・ベルベット」恩田陸さんのシリーズ続編に期待しています。

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「ブラック・ベルベット」恩田陸
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なんでこの本を借りたのか、「夜のピクニック」が面白かったことを思い出したのかもしれない。アメリカの製薬会社所属のウイルスハンター(なんてのがいるんだね)、腕利きらしい男。バイセクシャルで女言葉をしゃべるのだ。男性の格好をした人が「あら、そうじゃないわ」なんて言いながら男友達二人と酒を飲んだりするのを、現実に見ても驚きゃしないが、活字で読むと、そのたびに、ああ、ここにいるのは男が三人なのだ、と...
ブラック・ベルベット - 11~13日。 久々の恩田さんの作品。 そしてまさかのシリーズもの3作目。 恩田さんの作品は、ブログを始める前から けっこう読んでいるつもりだったけど、 このシリーズは未読だった。 そして、モヤっとした読後感がイマイチな 作品が最近多…
ブラック・ベルベット -
えっ、これシリーズ三作目!?
感想はこちら⇒くりきんとんのこれ読んだ
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