遠い遠い未来でいい。
あの人に出会えるなら、
いつまでだって待っていられるーー。
切なくも優しい連作ミステリー。ベストセラー「ささら」シリーズ第三弾!
ある日、僕の前に「はるひ」という女の子が現れる。初めて会ったはずなのに、なぜか彼女ば僕の名前を知っていてた。「未来を変えるために、助けてほしい」と頼まれた僕は、それから度々彼女の不思議なお願いをきくことになり……。
時を越えて明かされる、温かな真実。
切なくも優しい連作ミステリー。
ベストセラー「ささら」シリーズ第三弾!
「ささら さや」「てるてる あした」に続く「ささら」シリーズ第3弾の連作短編集で完結編。
前2作と同様、佐々良という街で起こる不思議な出来事を連作ミステリの形で描きます。
既読の方には赤ちゃんだったユウスケの成長に喜べるでしょう。懐かしい人も登場します。
舞台共有していても前2作とはそれぞれ独立しているので、この作品だけでも十分楽しめます。
少女との不思議な出来事を描いた「はるひのの、はる」。さらに「はるひのの、なつ」
「はるひのの、あき」「はるひのの、ふゆ」と、物語はユウスケの成長を描いて続きます。
ユウスケが体験するそれらの出来事がどう形を作っていくのか、分かりませんでした。
「はるひ」がいったい誰なのか。ユウスケした様々なことが、どうやって繋がっていくのか。
加納朋子さんが少しずつ優しく丁寧に謎を解き明かします。つながりに感銘を受けました。
ささらシリーズは「人の優しさ」をノスタルジックに描く、優しいゴーストストーリーです。
今回は、全体として「はるひ」を中心にした人と時間と命の物語になっています。
「ふたたびはるひのの、はる 前」「ふたたびはるひのの、はる 後」この2つの短編は、
推理小説で言えば問題編と解決編。この仕掛けがしっかりと機能して強い印象が残りました。
結末は切ないながらも、読後感良く、優しく穏やかに読む人の心を癒します。
優しい登場人物たちの切ない想いが、読んだ人も優しい気持ちにさせてくれるようです。
ささらの物語は最後とのことですが、いつかまたこの街に行ってみたいなぁと思いました。
今回は闘病後ということで、復帰を強く願っていたので、とてもうれしく読みました。
健康な人より大変な事がたくさんあるかもしれませんが素敵な作品、楽しみにしています。
「はるひのの、はる」加納朋子さんの深い味わいのある温かさが印象的な素敵な物語でした。

楽天からも購入できます。

「はるひのの、はる」加納朋子
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『ささら さや』『てるてるあした』に続くささらシリーズ第3弾になります。
シリーズとは言う物の、舞台が同じという事と、ファンタジーな要素が入るという共通点があるだけで、それぞれが独立しているものなので、順を追って読まないとダメという類のものではない、緩いシリーズという感じの作品になります。
本書は幽霊が見える少年が、未来からやってきたという少女の願いを聞いてというか、巻き込まれて...
ある日、僕の前に「はるひ」という女の子が現れる。
「未来を変えるために、助けてほしい」と頼まれた僕は、
それから度々彼女の不思議なお願いを聞くことになり…。
時を越えて明かされる、温かな真実。切なくも優しい連作ミステリー。
内容(「BOOK」データベースより)
加納朋子、復活。
本作は「ささらさや」、「てるてるあした」に続く
「ささら」シリーズ第三弾であり、最終作です。...
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