美味しいお菓子を作れたのに、婚約が窮地に!?
病弱若だんなは親友を救えるの~?
累計700万部突破の「しゃばけ」シリーズ最新作。
そろそろ跡取りとしての仕事を始めたいんだ!
そのためには、この妙薬を飲むしかー。病弱若だんなの切実な願いは叶うの?
兄や達の心配っぷりも絶好調なシリーズ最新刊。
さすがに十作以上も続いているシリーズなのでマンネリ感はあります。
それでも楽しめるのは、作家さんの上手さや工夫や愛着や努力の賜物なのでしょう。
ずっと読んできて気がついた、シリーズの面白さのひとつは人間と妖との価値観の違いです。
兄やたちは一太郎さえ息災であれば満足だし、河童たちは報酬の胡瓜や西瓜が大事。
屏風のぞきや鳴家たちは人情が理解できないし、一太郎の母おたえは嫉妬という感情に疎い。
それでも、みんなが繋がる一太郎が好きで、だからこそ一太郎のため懸命になります。
今回は親友である栄吉のエピソード。不味い菓子の破壊力はさらに肥大化していました。
罰ゲーム以上の、ある意味最強の逸品。栄吉の餡で妖たちが倒れるシーンは笑えました。
このまま修行していて本当に大丈夫かな。辛あられ屋に転業した方が良いのではと思います。
そういった意味でも「おおあたり」畠中恵さんの人気シリーズ最新作です。

楽天からも購入できます。

「おおあたり」畠中恵
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病弱な若旦那と愉快な妖怪達が活躍する時代小説のしゃばげシリーズの現段階の最新作になります。
今回は、おおあたりと言う事で、良くも悪くも何かに当たってしまったお話の短編集。
このシリーズですから、悪い方の当たりに、若旦那の親友で壊滅的にあんこ作りがへたくそな菓子職人の栄吉の作った饅頭がネタとして大活躍。
日によって出来がちょっとした兵器になってしまうレベルなので、完全に罰ゲー...
おおあたり -
えっ、もう15作目
感想はこちら⇒くりきんとんのこれ読んだ
もはやすべての要素がお馴染み、定番となった「しゃばけ」シリーズですが、マンネリ、と悪く呼ぶ気になれないのは、レギュラー登場人物(含む妖・・・というか、大部分が妖)たちがどれも愛すべきキャラだからでしょうか。
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